千三百八十七(モリカケ疑獄百八十九の四) 安倍不公平怠惰政権
己亥、西暦2019、ヒジュラ歴1440/41年、紀元2679年、仏歴2562/63年
十一月二十九日(金)
毎日新聞の電子版に
75歳以上の医療費負担 2割に引き上げ 政府検討

と云ふ記事が載った。1割を続けられるなら続けてほしいが、2割は仕方がないかも知れない。ところが
すでに75歳以上の人の1割負担は従来通り据え置く一方、制度の改正以降、75歳に到達する人の2割負担を維持する案を軸に検討が進むとみられる。

かう云ふやり方は、不公平だから駄目だ。2割にするなら今は1割の人も2割にする。似た例に、大学などの学費がある。既に入学した人は今まで金額、これから入学した人は値上げした金額とする学校が多いことだらう。
しかしこれは不公平なやり方で、正しくは値上げ理由を在校生にも納得させた上で、改正すべきだ。入学を希望する受験者の弱みに付け込んだ悪いやり方だ。
似た話を聞いたことがある。獣医師人数を調整する機能を兼ねた獣医学科の定員に、特区だと称して割り込んだ、お友だち不公平事件だ。
12月3日追記 2割が仕方ないのは低額医療だ。重症者の負担を軽減するため、上限を低く設定すべきだ。

十一月三十日(土)
中曽根康弘が死んだ。風見鳥と呼ばれ、多くの国民から軽蔑された。
1.ブラザ合意で、日本経済は停滞しバブルは弾け、失業率の増大など大変なことになった。
2.日本列島不沈空母発言は、ロシア(当時はソ連)との関係を悪化させた。
3.国鉄分割民営化問題では、国民の国鉄への風当たりはJR総連(の前身だった労組)の順法闘争が原因なのに、よりによってJR総連(の前身だった労組)と協定を結び依怙贔屓し、国労、全動労、動労千葉への採用不公平を行なった。
4.消費税(当時は売上税)では「中曽根は売上税を導入するのではないかと云はれていますが、そのやうなものは導入しません」と発言して選挙に大勝し、しかし売上税を導入しやうとして、退陣を余儀なくされた。

安倍は談話を発表し
中曽根氏は、(中略)国有鉄道の民営化をはじめとして、大きな実績を上げられました。

安倍はよほど、依怙贔屓、不公平が好きなのだらう。
プラザ合意についても
東西の軍事対立や日米貿易摩擦の高まりなど、わが国が厳しい内外情勢におかれた時期に、5年間にわたり内閣総理大臣の重責を担われ、戦後史の大きな転換点にあたってかじ取り役を果たされました。

プラザ合意で下記の弊害が発生した。それなのに「重責」「かじ取り役」とは驚く。
(1)製造業の海外進出と、中小企業の大量廃業。
(2)1年で円が2倍近く値上がりしたため、総合職の給料国際水準高騰と、現業職との乖離。社会は現業職が多くないと、安定しない。
(3)失はれた30年。


十二月一日(日)
共同通信の電子版によると
安倍首相、国連演説を断られる 9月の気候行動サミット

と云ふ題の記事が載った。それによると
9月に米ニューヨークの国連本部で開かれた「気候行動サミット」で、日本政府が安倍晋三首相の演説を要望したが国連側から断られていたことが28日、分かった。(中略)主催したグテレス国連事務総長は開催に先立ち「美しい演説ではなく具体的な計画」を用意するよう求めていた。

安倍の国会での答弁は、美しさすらない。共産党田村智子さんの質問に、安倍は「個人情報であるため回答を控えさせていただきます」「セキュリティに関する情報であるため回答を控えさせていただきます」と繰り返し、醜いだけだった。

十二月二日(月)
文科相の萩生田が失言をした。共同通信の電子版によると
文科相「夏の甲子園大会は無理」 高校野球の球数制限で国会答弁

と題し
27日の衆院文部科学委員会で、投手の連投や投げ過ぎが問題視されている高校野球について問われ、「アスリートファーストの観点で言えば、甲子園での夏の大会は無理だと思う」と述べた。

いよいよ萩生田も終りか。

十二月三日(火)
Mag2ニュースに、新恭(あらたきょう)さんの
ニューオータニ関係者に取材して判った桜を見る会前夜祭の「嘘」

と云ふ記事が載った。
来年の「桜を見る会」は、あっさり中止となった。安倍首相の判断だという。もともと外国の要人や国内の功労者をもてなすのが目的だった吉田茂以来の恒例行事も、“ツルの一声”でどうにでもなるらしい。

で始まる。
森友で、加計で、虚偽答弁や、えこひいきがどんなにひどくとも、左遷をおそれる官僚は忖度して情報隠蔽や公文書改ざんに手を染める、ポストが気になる自民党議員は黙り込む。
メディアや記者の選別も目に余る。報道が気に入らないと、その記者の携帯に電話して、いちいち文句を言う首相はかつて存在しなかった。

このあと、前夜祭のニューオータニでの5000円について
「政治資金パーティなら、料理が少なくていいから5,000円もあり得るけど、後援会のパーティーだから料理はしっかりそろえなければならないので、どんなに値引きしても7,000円か8,000円はもらうだろうね」

と云ふホテル元役員の発言をもとに
政治資金パーティーの場合、ホテル側は料理の用意をあまりしなくていいので、参加者一人5,000円で十分やれる。政治家は3万円でパーティー券を売れば、2万5,000円の収入になる。だが、ツアーのお楽しみの一つとしての宴会である「前夜祭」に、十分な食事とお酒がなければ話にならない。
だから、どんなにまけても7,000円はもらわないと赤字が出るというのだ。(中略)そうすると、一人2,000円~3,000円は少なくともどこかから補う必要が出てくるのだ。

そもそも
参加者から受付で集金した結果、たとえ1人でも想定参加者数を下回った場合、安倍事務所が補てんせざるを得ない。補てんしていれば額の多寡にかかわらず、公職選挙法上の寄付になり、違反である。逆にホテルに支払う額より集金した金額が多ければ、安倍事務所側に現金が残るので、政治資金収支報告書に記載がなければ、まずいことになる。


十二月四日(水)
元首相で、現副首相兼財務相の麻生が、自衛隊の潜水艦に乗った。この件は大問題になるだらう。東京新聞電子版によると
五月十八日午前、神奈川県横須賀市の米海軍横須賀基地内にある海上自衛隊第二潜水隊群所属のうずしおに乗艦。同艦は基地を出航した後、相模湾で潜水し、同日夕に同基地へ戻った。(中略)体験搭乗が行われた経緯について「麻生大臣の希望」と回答。部隊の休日に実施することは財務・防衛両省の調整で決まったという。うずしおの乗員約七十人のうち出勤した乗員数や、かかった燃料費について回答はなかった。

安倍は行政私物化の主犯、麻生は副主犯。今の役職とも合ってゐる。麻生の行為が安倍退陣に繋がれば、結果として麻生さんは名大臣だ。(終)

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