千三百七十二 最近のニュース(インフルエンザの流行、波勝崎、その他)
己亥、西暦2019、ヒジュラ歴1440/41年、紀元2679年、仏歴2562/63年
十月五日(土)
まだ暑いのにインフルエンザが流行と云ふニュースが一週間前にあった。私はもうすぐ終結すると見た。暑いのにインフルエンザが流行する理由は、エアコンで窓を閉めるためと推定したからだ。

十月六日(日)
波勝崎苑が十月から休業するさうだ。家族で伊豆半島に旅行し、波勝崎で野生の猿を観た。波勝崎なんて、いい地名だ。
休業になった理由は、地元民の経営が原因と見た。地元民の共同組合的な経営だと、集客が少なくなったときに対処できない。

十月七日(月)
二週間ほど前に、トーマスクック倒産のニュースが流れた。列車時刻表で有名だし、トラベラーズチェックでも有名だ。私も海外旅行の初期のころは、VISAのトラベラーズチェックを使ったものだった。
現金よりレートがよいし、安全だ。その後、レートが良くなくなったり、高官できる窓口が少なくなった。今回判ったが、日本国内では2014年にトラベラーズチェックの販売が終了した。

十月八日(火)
明治が九月で、コーヒーの紙パックから撤退した。このニュースを目にしたときに、最初は紙パックからペットボトルに移るのかと思った。しかしさうではなく、本当に撤退したさうだ。その理由は、長期で販売量が減少したさうだ。
尤も他のメーカーは、ペットボトルに参入するなど積極的だ。その理由は、お茶は国産で原価率が高いのに対して、コーヒーは輸入だから利益率がいい。しかもお茶や紅茶は、葉の段階で商品別に分かれるのに対し、コーヒーは砂糖やクリームで調整する。なるほどと思った。

十月十日(木)
ハーバードビジネスレビューに
チームワークがもたらす「負の側面」を乗り越える
従業員の心身の健康を保つために

と云ふ記事が載った。その前提として、単独よりチームワークではないと、駄目だと云ふことがある。一時、成果主義と称して、個人に丸投げすることが流行した。管理職は下手に口を出して、責任を取らされるといけないから、口を出さない。その後、膨大な退職者やうつ病患者などを出して、ようやくチームワークではないと駄目だと判った。
次の段階として、チームワークの問題点を解決する。よいことだ。

十月十二日(土)
日経ビジネスに
[議論]瀬戸欣哉「アンフェアな雇用慣行を正そう」

と云ふ記事が載った。一瞬、日本では雇用すると定年まで続くから経営側にアンフェアだと云ふ内容ではないかと思ったが、瀬戸さんがそんな低俗なことを云ふはずがない。よく読むと
 最近、企業の一番の目的は何か、という問いに対して、「利益を最大にして株主に還元すること」という考え方が広がっています。これは人に例えると、「毎日楽しく生きていくこと」といった考え方と同じだと思います。しかし、本当にそれだけでいいのかというと、(中略)毎日楽しく生きていくためには、健康でなければなりません。それを企業に当てはめると、(中略)持続的な経営をしなければいけないということです。毎日脂の滴るステーキを食べていたら楽しいかもしれないけれど、それだけだと健康を害してしまう。(中略)株主は、いつでも株を売り買いできます。そのため、株主としては、企業に対して短期的にキャッシュを全部吐き出させた方がもうかるわけです。しかし、それは「最上級のステーキを食べさせろ」と言っているのと同じです。それが続けば、人と同じように、企業も健康を害してしまう。

まったくそのとほりだ。
今、成功している企業はお金をもうけるために物やサービスをつくっているというより、最初に世の中に求められる物やサービスをつくって、結果的に利益を得ています。(中略)目的が明確でない事業に対して、従業員は一生懸命になれません。

これもそのとほりだ。なぜ一瞬誤解したかと云ふと、日経ビジネスの付けた題が悪い。日経ビジネスの有料会員ではないので、この先は読めないが、瀬戸さんがそんなことを主張する筈はない。

日経ビジネスの付けた題について云へば、日本では上に行くほど安定してゐる。フランスのルノーではCEOが解任されたが、上に行くほど責任を問はれなくてはいけない。(終)

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