千三百五十六(モリカケ疑獄百八十六の二) お友だち依怙贔屓は許されない
己亥、西暦2019、ヒジュラ歴1440/41年、紀元2679年、仏歴2562/63年
九月二日(月)
Presidentオンラインに
日本社会を壊す「損をしたくない」という人たち

と云ふ題の記事が載った。まづ前文で
人は「損したくない」と思う生き物だ。だが、その気持ちに任せていると「バカ」になってしまう。精神科医の和田秀樹氏は「先の参院選も、そうした“現状維持バイアス”が影響したのではないか。失敗や損を恐れる心理が日本中に蔓延(まんえん)すると、閉塞感が高まるとともに、思考停止のバカ化が進む」と指摘する——。

和田さんは
自民党に投票する人の心理は、「確かに、自民党には不祥事が多いし、森友・加計問題、年金問題での安倍首相の説明には納得のいかないところがある。でも、頼りない野党に政権をわたすくらいなら、あるいは、暗黒の民主党時代に戻るくらいなら、自民党に政権を担ってほしい」というようなものだと解説される。
そうした感覚はなんとなく理解できる。だが、参議院選挙は原則的に政権選択選挙でなく、(中略)安心して野党に入れてもいい選挙」ということになる。

記事の後半で
私が心配なのは、損失回避バイアスや現状維持バイアスが強いように見える日本人は、今後も自由な発想ができないまま、新しい政治的リーダーも見いだせないまま沈没してしまうのではないかということだ。

そのとほりだ。その前に、お友だち依怙贔屓バイアスの強い世襲政治屋は、精神科医の診察を受けたほうがよくないか。

九月三日(火)
五月の西日本新聞Webに
地方私大の閉校相次ぐ 自治体が誘致、計画の甘さ浮き彫りに…進む淘汰

と云ふ記事が載った。
文科省によると、全国の私立大582校のうち4割に当たる210校が定員割れとなっており、事業活動収支が赤字の私立大も17年度で全体の約4割を占める。

そんなときに、獣医師数の調整機能を持つ獣医学部に、特区を悪用して獣医学部を新設したとなると、定員割れの恐れが無いから著しく不公平だ。お友だち依怙贔屓は許されない。特区の主旨に従ひ、獣医師免許は今治市内のみ有効にすべきだ。

九月四日(水)
週刊ポスト2019年9月6日号に
消費税113億円が原資の空港、今やラジコン大会や盆踊り会場に

と云ふ記事が載った。それによると
岡山県笠岡市に、広い畑を貫く農道を走ると見落としそうな「笠岡ふれあい空港」がある。農水省が地元の農産物を空輸するという触れ込みで農道を拡張して1991年に建設された「農道空港」だが、今ではたまにラジコン飛行機の大会や大学の鳥人間コンテストのサークルなどが利用するくらいだ。
「農道空港としては動いてない。できたときは農産物を大阪の八尾空港まで試験輸送したんだよ。しかし、その先の流通の仕組みがないからダメだった。カボチャやキャベツを空輸しても割高で採算が合わない。トラックで運んだほうが安い。
だからといって今さら農地にも戻せないでしょう。税金使ってラジコンの空港かと言われたらつらいけど、放置して廃墟になっても困る」(非常勤の管理者)

記事は続く。
続いて取材班は能登に飛んだ。
約240億円をかけて2003年に開港した能登空港の定期便は羽田から1日2往復のみ。この定期便を維持するために石川県など地元自治体は航空会社に赤字を補填する契約を結び、利用客に助成金まで出している。それでも空港は年3億円の赤字だ。
こうした地方空港も消費税創設で各地に作られた。「1県1空港」を目標に空港整備を進めていた旧運輸省は消費税ができると各県の2つ目の空港建設に1兆円を使い、「1県2空港」で全国に98もの空港ができた。そのほとんどが能登空港と同様に赤字で、税金で補填され続けている。

歴代自民党政権の失政は、現総裁安倍が引き継ぐ。安倍を引き擦り降ろさう。モリカケ問題だって補助金だらけだ。

九月五日(木)
日経ビジネスに
日米貿易協定、「WTO違反」までして譲歩するのか?!

と云ふ題の記事が載った。元経済産業省貿易管理部長細川昌彦さんの筆で
米国のTPP離脱によって、米国の農家は相対的に競争相手国と比べて日本市場で不利になっている。米大統領選を前にして、この不満を早急に解消するための成果を得たい米国にとって、競争相手と対等の水準にさえなれば不満はない。交渉前にあえて米農務長官がTPPの水準以上の要求発言をしたのも、単なる交渉戦術だ。
しかし日本はそれをまともに受け取ってしまった。(中略)「TPPの水準以上の譲歩はできない」と、交渉のスタート時点である2018年9月の日米首脳会談での共同声明に書き込むことに懸命になった。(中略)米国に対して「TPPの水準までは譲歩する」と最初からカードを切ったことになる。米国は何の代償も支払わずして、このカードを手に入れることに成功したのだ。

官庁を忖度組織にしてしまったからだ。安倍の責任は重大だ。

九月六日(金)
FNN PRIMEに
ゴルフ場にあった安倍首相の改造人事の法則(以下略)

と云ふ記事が載った。それによると
ゴルフ相手は「身内」「財界人」「政治家」

と云ふ小見出しに
これらの人物たちを大別すると、友人や身内と財界人に分けられます。
成蹊大学時代の友人や自らの秘書官たち、そして弟の岸信夫議員をはじめとする家族・親戚は、首相にとって気の許せる身内であり、リラックスして英気を養える存在であることがうかがえます。

加計学園理事長とのゴルフは、側近の国会答弁の嘘がばれる写真を含め、野党やマスコミから激しく批判された。それなのに大学時代の友人とのゴルフを、まだ続けたらしい。
安倍を攻撃するには(1)お友だち依怙贔屓、(2)山口県出身首相が多いことは安倍で最後にしよう、の二つがある。それにしても、最近マスコミがおとなしくなったことは、気に掛かる。官邸機密費がどの業界に使はれたのかも、気に掛かる。(終)

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