千三百四十五(モリカケ疑獄百八十五の三) 小泉が自民党派閥の均衡を壊した
己亥、西暦2019、ヒジュラ歴1440/41年、紀元2679年、仏歴2562/63年
八月十六日(金)
小泉純一郎に不審なことがある。小泉は郵政省を敵役に仕立てて攻撃し、一気に人気が出た。日本を敵役に仕立てて支持率を維持する韓国の文政権も同じやり方だ。
簡易保険の不正が大問題になってゐる。小泉は郵政民営化の責任者だ。今回の騒ぎで何か発言したか。これであのときの郵政民営化は、単に人気取りだったと判ってしまった。
それにしても、小泉進次郎の結婚記者会見が首相官邸だったことと云ひ、官房長官の菅が進次郎の初入閣を発言したことと云ひ、安倍内閣のカルロスゴーンに劣るとも優らない公私混同はひどすぎる。
八月十七日(土)
安倍など低質な首相が出現する理由は、世襲にある。ハーバービジネスオンラインに
誰がための「官邸結婚発表」だったのか? 世襲政治を決定づける小泉進次郎
と題する記事が載った。田中信一郎さんが執筆し
首相官邸における異例の結婚発表、滝川さんの妊娠状況、雑誌記事の準備等を考えると、将来の小泉進次郎政権に向けて、誰かによって周到に準備された政治的な動きと考えられます。小泉議員は、内閣の役職(大臣・副大臣・政務官等)に就いておらず、首相官邸で結婚発表をする必然性はまったくありません。
筆者の個人的な経験からしても、誰かの作為を感じます。筆者はかつて、小泉議員が内閣府政務官のとき公務視察に同行しましたが、人々の話をじっくり聴く姿勢を何度も見て、好印象を抱きました。その時の虚栄心のかけらもない姿からすれば、首相官邸で結婚発表する姿は、想像もできません。そのことも、誰かが彼の結婚を政治的に利用したように考える理由です。
として、官房長官の菅を挙げる。菅が小泉を持ち上げる理由として
菅官房長官にとっては、自らが自民党総裁、そして首相を目指す上で、絶対的に欠落しているものがあり、小泉議員によってそれを補えるメリットがあります。(中略)菅官房長官が絶対的に有していないものを探るには、自民党の歴代総裁を見る必要があります。過去30年(1990年以降)の歴代総裁は、以下のとおりです。
14代 海部俊樹
15代 宮沢喜一
16代 河野洋平 河野一郎衆院議員の子
17代 橋本龍太郎 橋本龍伍衆院議員の子
18代 小渕恵三 小渕光平衆院議員の子
19代 森喜朗
20代 小泉純一郎 小泉純也衆院議員の子
21代 安倍晋三 安倍晋太郎衆院議員の子、岸信介元首相の孫
22代 福田康夫 福田赳夫元首相の子
23代 麻生太郎 麻生太賀吉衆院議員の子、吉田茂元首相の孫
24代 谷垣禎一 谷垣専一衆院議員の子
25代 安倍晋三 安倍晋太郎衆院議員の子、岸信介元首相の孫(現総裁)
安倍退陣で終了させるべきものが三つある。出鱈目な特区で造った獣医学部(落としどころとして今治市内のみ有効の獣医師免許でもよい)、山口県出身の首相が異常に多いこと、そして、世襲議員による首相だ。この三つは絶対に廃止させよう。
八月十八日(日)
記事は続き
自民党の総裁は、16代の河野洋平総裁から、森総裁を除き、世襲議員によって占められています。それでも「自民党をぶっ壊す」の小泉純一郎総裁までは、派閥力学が重視されていました。ところが、小泉総裁によって派閥の機能が低下させられたため、「なんとなく血筋」という流れが生まれてきました。
そして
森総裁は、有力世襲議員の後見役、勢力の番頭として、就任しました。(中略)菅義偉総裁と小泉進次郎総裁の誕生は、こうした「自民党プリンス・番頭モデル」が確立することを意味します。(中略)日本で首相になるには、自民党国会議員の家に生まれるか、その番頭を目指して這い上がるか、二つに一つとなるのです。
その結果
それは、戦後社会のひずみを維持し、さらに強化することを意味します。
こんなことを許してはならない。
八月十九日(月)
週刊実話に
小泉進次郎&滝川クリステルの結婚でマスコミが触れない“小泉家の闇”とは
と云ふ記事が載った。それによると小泉純一郎は離婚の時に
長男の孝太郎と次男の進次郎の親権は純一郎氏が、三男の親権はKさんが持つこととなり、生き別れになった三男は、後に純一郎氏と会いに行った際、秘書を通じて拒否されました。結局、三男が純一郎氏と会ったのは政界を引退した2009年。先に関係を修復していた孝太郎の仲介で会ったといいます」(芸能記者)
ひどい話だ。記事は続き
小泉家の“闇”は、それだけにとどまらない。純一郎氏は04年に、指定広域暴力団との関係が報じられた。記事によれば、純一郎氏の選対本部には暴力団の元組員がいたといい、票の取りまとめや買収工作、裏金作りなどを行って“選挙に勝たせ”、その見返りには組員が逮捕された場合の刑の軽減や風俗店許認可への便宜供与、マネーロンダリングのお目こぼし、大型土地買収案件での仲介斡旋などがあったなどと報じられた。
自民党で安倍の所属する派閥(現在は首相のため離脱中)が膨張したのは、小泉が原因だ。自民党を元の派閥均衡に戻すところまでは、小泉の責任だ。(終)
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