千二百八十二(モリカケ疑獄百七十九の三) 立憲民主党と国民民主党、勝利の方程式
平成三十一己亥年
三月二十八日(木)
立憲民主党と国民民主党は、次の選挙で議席が大きく減少することが予想される。だから特に減少の大きい国民民主党については、小沢さんの自由党と合併するのがよい。
立憲民主党についても、苦戦が予想される。そのため、立憲民主党と国民民主党に、勝利の方程式を説明することにした。国民が両党に期待するのは、次の一つだ。
1.裕福な既得権を廃止
一方で、国民が不快に思ふことは、やってはいけない。
2.社会、公序良俗を破壊してはいけない。
3.景気を悪化させてはいけない。
4.嘘をついてはいけない。
旧民主党が鳩山政権を誕生させたのは、まさに「1」だった。菅さん、野田さんによる政権崩壊は、まさに「2」「3」「4」だった。とはいへ、これらは過去の話だ。安倍を引き摺り下ろすため、過去は水に流して仲良くしようと云ふのが、私の主張だが、未だに小沢さんは嫌ひだなどと、過去にこだはる人がゐる。このまま合併をしないのなら、国民民主党は確実に消滅する。
一方の立憲民主党については、前回の選挙で善戦したのは、排除されたことへの同情票と、旧民主党が期待はずれだった分、排除された立憲民主党ならといふ期待票だった。
三月二十九日(金)
「昔陸軍、今総評」と云はれるほど影響力があった総評も、最後は陸軍同様であっけなかった。総評は公労協(三公社五現業)と公務員組合(自治労、日教組など)、同盟は大手ユニオンショップ労組が中心で、これが日本の労働組合の欠点だった。
この昭和四十(1965)年の欠陥が五十五年後の今も続く。立憲民主党は公務員組合の欠点、国民民主党は大手ユニオンショップ労組の欠陥を引き摺る。
三月三十日(土)
加計学園が特区で獣医学部認可されたとき、安倍の取り巻きどもが突然、獣医を保護するのは自由化に反してゐるなどと叫び出した。特区なのだから、獣医師免許の有効範囲は今治市内が適切か愛媛県内に広げるかを議論すべきなのに、この叫び方は変だ。
次に、元文部科学次官の個人情報が流れた。更に安倍が、獣医学部を全国展開すると発言し、取り巻きが、安倍がいつまでも批判されるので頭に来たと解説した。
以上の流れを見れば、役人が忖度したのではなく、政官一体で進めたことが判る。「4.嘘をついてはいけない。」は勝利の方程式であるばかりか、自民党を攻撃することで、ますます立憲民主党と国民民主党に、信頼が集まる。安倍の嘘を批判すれば、自分たちは嘘を吐かないことを宣言したことにもなる。
四月一日(月)
安倍にはモリカケ問題のほかに、もう一つ嘘がある。今日は四月一日だが安倍にとっては年中エイプリルフールだ。景気がよくなったと、さかんに云ふが、産経新聞によると
平成31年度予算は、今年10月の消費税増税による景気腰折れを防ぐことに全力を尽くした予算となった。キャッシュレス決済による買い物へのポイント還元の原資といった景気対策に2兆円超を計上するなどした結果、一般会計総額は初めて100兆円を超えた。ただ、税収不足を補うための新規国債発行額は32兆円となり、財源の3割を“借金頼み”で賄う構図は変わらず、財政再建の足取りは鈍い。
判り易い例を挙げると、会社の業績が悪いのに、借金をして給料や配当金を増額させるのと同じだ。景気の良し悪しは、国家の借金額の増減を補正させないといけない。今回は統計不正の発覚により、それをしなくても戦後最長が怪しくなったが、もし戦後最長を言ひ張るときは、借金額増減の補正をした数値を、野党側が発表すればよい。
今年夏の参院選も意識して、政策が「総動員」された結果、現金を使わず買い物した人へのポイント還元策、低所得者などに配るプレミアム付き商品券、災害に強い国土を作る「国土強靱(きょうじん)化」策-など多岐にわたる内容となった。
これだけカネを使ふのだから、さぞ効果があるだらうと期待するが
ただ、景気対策の中には「どの程度、実際の消費にお金が回るか分からない」として、効果が疑問視される政策もある。効果がなければ、お金の無駄遣いだ。
四月六日(土)
国交副大臣が、本州と九州を結ぶ道路について、安倍と麻生に忖度したと発言した。野党の辞任要求を安倍は拒否した。しかし党内からも批判が出て、つひに辞任した。
野党の攻め所だが、前国交副大臣は正直な男だ。一番目に、安倍内閣全体に広がる忖度を攻めるとよい。二番目に安倍が辞任の前日まで、前国交副大臣をかばひ続けたことを攻めるとよい。
任命責任は追及しないほうがよい。争点がぼけるからだ。就職のときに履歴書を書くが、一つ重要なこつがある。所持する資格は重要なものだけに留める。採用側の直感として、資格は加算ではなく平均で見てしまふ。つまらない資格を列記すると、平均点が低くなってしまふ。
国会の追及も同じで、任命責任に言及したとたんに、平均点が低くなる。
四月八日(月)
勝利の方程式には書かなかったが、やってはいけないことがあと一つある。圧力団体に従ってはいけない。旧民主党は官公労の旧総評系、ユニオンショップ大手労組の旧同盟系の野合で、国民の信頼を失った。だから今、立憲民主党と国民民主党が合併したら大変なことになる。枝野さんはそのことが判るから、国民民主党とは距離を置くのだと考へたい。
別の考へもあって、前回の選挙がうまく行きすぎたから慢心したと云ふのは、今の時点では考へてゐない。
まづ国民民主党は自由党と合併することで、ユニオンショップ大手色を薄める。(余談だが、昨日の県議会選挙は、立憲・国民・無所属の会の候補が小沢政治塾出身なので投票した。さいたま市議選は、立憲・国民系が二人ゐたので、女性のほうに投票した)
次に立憲民主党と、国民民主党が選挙協力をする。その間に、圧力団体とは距離を置くとともに、圧力団体の言ひなりの自民党を攻撃する。この方法で、再び政権を目指せる。(終)
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