千二百六十六 アジアカルチャーフェスティバル
平成三十一己亥年
二月二日(土)興行中止かと思った
代々木公園で第五回アジアカルチャーフェスティバルが本日と明日にある。早速本日出掛けた。到着してみると、空気ポンプ仕掛けのハート形風船が右側に手招きする。右側に行くと、そこはリサイクル青空市で、別の催し物だ。
インターネットでは、開催場所が代々木公園けやき通りとあったので、けやき通りを渋谷側の終端まで行ったが見当たらない。或いは主催団体が倒産したのか、それとも中止にしたのにインターネットには残ってしまったのか。
心配しながら手招き風船まで戻ると、何と店が五つある。エジプト、タイ、トルコ、インド、日本。その向かひ側にはステージ、喫煙所、業務用テントがある。10時開場で既に10時45分だったが、ステージは人がゐない。机を並べる人に訊くと、11時半に始まるさうだ。今は寒いのでタイの人たちは帰国したさうだ。
タイの出店ではシンハー、タイガー、その他のビールを売る。最初の2つは瓶またはロング缶、最後の一つは普通缶なので名前を記憶しなかった。シンハーとタイガーのうちどちらがお薦めか訊くとシンハーはタイ、タイガーはシンガポールだから、やはりシンハーがよいと云ふので、シンハービール(瓶、500円)を買った。静岡からわざわざ出店したさうだ。
飲んだ後、リサイクル青空市を見て時間を潰した。先ほど開始時刻を尋ねた人に、手招き人形はリサイクル青空市に手招きしてゐるから方角を変へたほうがよいことを伝へ、その人もすぐに向きを変へた。
タイの店でタイガービールも買った。今度はロング缶で透明なプラスチックのコップに入れてくれた。先ほどの瓶も今度の缶も容量は330ml程度で、日本のビールでは普通缶だった。
トルコの店にケバフがあるが、インドの店にもある。インドの店でトルコとの違ひを訊くと、こちらはご飯が入るさうだ。500円なので買って食べた。

二月二日(土)その二T&S
11時45分くらいに司会者が登場し、T&S(まるここ/aME)が登場した。背の低いサングラスを掛けた女性(まるここ)は歌唱力が見事だ。とは云へ、もう一人の女性も重要だ。二人で演じるから、バランスが取れる。
会場参加型だから見てゐて熱気がある。あとは芸術性をどうするか。今のままだと国内に大ヒットとまでは行かない。会場をしんみりさせるやうな、曲が静かな部分或いは短調を途中に入れたらどうか。
背の高い女性はサングラスを掛けないから、掛けた女性のサングラスが目立ってしまふ。背の高い女性もサングラスを掛けたほうがよいと、そのときは思った。
終了後に小さなパンフレットを頂いた。それには二人ともサングラスを掛けた写真が載る。一人は掛けて、もう一人は掛けない。これもバランスが取れてよいかな、とも思った。
ここでよい案がある。背の高い女性は曲によってサングラスを掛けたり、外したりする。これで観客に、すべての曲を新鮮な気持ちで聴いてもらへる効果もある。

二月二日(土)その三アジアカルチャーフェスティバルのまとめ
最初、五つしか出店がないことに驚いた。しかし時間を過ごすうちに、小規模なほうがよいことに気付いた。たくさん店があっても、買ふのは一つか二つだ。人数も手頃だし、このくらいが丁度よい。
第五回アジアカルチャーフェスティバルのインターネット上のポスターを見ると、カンボジア、ラオス、タイ、インドネシアの国旗が並ぶ。四つしかないことは、小規模を暗示する。大規模に見せかけて小規模だと騙しだが、最初から小規模を歌って小規模だから、正直でよいことだ。
カンボジア、ラオス、インドネシアが不参加だったのは、旧暦で帰国したためか。営業努力でエジプト、トルコ、インドが参加した。エジプトは京都ナンバー、タイは静岡ナンバー、残りはテントだった。
私も最初はフェスティバルを盛り上げようと、手招き風船の向きを進言し、あとT&Sが登場したときに高音が割れるのでスタッフの人に行ったが、出演者が持ち込んだ頭に付けるマイクが原因ださうだ。普通のマイクだと振り付けが大変だ。
帰る間際に、これは優れたビジネスモデルだと気付いた。タイフェスティバルのやうに大規模で混雑する催しだと、まだ無名の歌手は出演できない。小規模だと、アジアの食事を目的に来た人はゆっくり食べられるし、特定の芸能人のファンは直近で鑑賞できる。今後も小規模のフェスティバルを続けてほしいし、応援して行きたい。(終)

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