千二百六十 1.低温でも湿度が高ければインフルエンザは流行しないか、2.新旧が混在すると危険だ
平成三十一己亥年
一月十九日(土)
一年くらい前だらうか、空気に含まれる水蒸気の絶対量から、インフルエンザの流行予想ができると云ふ記事を読んだ。これは一理がある。空気が肺の奥深くに入ったときは、温度は体温とほぼ同じ、湿度は100%になるからだ。だから大気の湿度は関係せずに、大気中水分の絶対量と気温のみが影響する。
そのことを調べるために、インフルエンザの県別流行情報に注目することにした。冬は雪が降る日本海側でも、乾燥する太平洋側でも、インフルエンザの流行に大差はない。しかし小差はあり、日本海側のほうが、若干流行が少ないやうに見える。その理由として、流行情報は医療機関辺りの患者数だから、人口増加地のほうが一つの医療機関の受け持ち人口が多い。あと、空気の湿度が高いほうが、ウィルスの死滅が速いし、乾燥して舞ひ上がることも少ない。
一月二十六日(土)
先週の日曜は東武動物公園に行くかどうか最後まで迷った。行ったらほとんど屋外で過ごすことになる。気温が10度以下で湿度が低い。そんなところに何時間もゐたら鼻や喉をやられる。
しかし結局、行くことにした。そればかりかイルミネーションも観たので朝10時から夜の6時までずっと屋外にゐた。しかし鼻と喉は大丈夫だった。
ここで今回のページを作るにあたり考へたこととは別の考へが出てきた。温度が低くても、湿度が低くても、厚着をして体温を保ち、鼻から呼吸をすれば呼吸器を痛めることはない。
一月二十七日(日)
空気は鼻から入ったあと、温度と湿度を少しづつ高めながら肺胞に至る。もし鼻から入る前に温度だけが高くて湿度が低ければ、温度上昇に湿度が追従できず、鼻に害を与へるだらう。
暖房機は温度だけを上げるから、湿度が激減する。これがインフルエンザの原因ではないだらうか。日本の家屋は昭和四十五年辺りまで、窓は木造のため隙間風が入った。部屋全体を暖房することはせず、こたつを用ゐた。ストーブを使ふときは、上にやかんを置いた。
アルミサッシや部屋暖房など、一部だけを新しくすると、気付かないところに弊害が出る。インフルエンザの流行は、その一例ではないだらうか。(終)
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