千二百三十七(モリカケ疑獄百七十) 安倍は無教養
平成三十戊戌
十一月二十九日(木)オールジャパン ウイズアウトアベ
これまでに安倍の無教養発言を三つ指摘してきたたが、安倍がまた無教養発言をした。万博が大阪に決定したことについてFNNによると
「大阪・関西の皆さまをはじめ、オールジャパンの体制で全力で取り組んでいく」と開催に向けた決意を語ったほか、「観光客が増大し、地域経済が活性化する起爆剤になると確信している」などと述べた。

日本の首相が「オールジャパン」なんて外国語を用ゐては駄目だ。言葉には母国語、外来語、外国語と三つある。「オールジャパン」は外来語ではなく、更に下の外国語だ。
国の名前は、その国の公式名で呼ぶのが正しい。例へばセイロンはスリランカ、シャムはタイ、ビルマはミャンマーと国の名前が変はった。これは国の名前が外国語の場合だ。
その一方で長い交流がある国は、外来語で呼ぶ。オランダ、スペイン、ドイツ、イギリスなどが例だ。だから外国が日本をジャパンと呼んでも、これはそれらの国の外来語だから、なんの問題もない。日本がニホンと呼べと抗議する筋合ひのものではない。
しかし日本にとり日本語は母国語だ。なぜ母国語でわざわざジャパンと呼ぶのか。

十一月三十日(金)もう一つ問題
安倍のこの発言には、もう一つ問題がある。「観光客が増大し、地域経済が活性化する起爆剤になると確信している」では駄目だ。この程度なら小学生でも考へ付く。万博が終ったあとも活性化した経済を持続することが重要だ。安倍も一応は「起爆剤」なんて口先では云ふものの、具体策がない。起爆後の有効期限もない。安倍の起爆剤は万博終了とともに沈火する。
長期で物事を考へられないところが、東條英機にそっくりだ。ガダルカナルのあと和平工作をすべきなのにしなかった。1キ1スケ1ゾーである。

十二月一日(土)妊婦加算は安倍内閣を倒す
医療費の妊婦加算問題は、安倍内閣を倒すほどの問題だ。モリカケ疑惑と同じだ。読売オンラインによると
コンタクト作製で受診にも「妊婦加算」批判の声

の見出しで
妊婦は自己負担が3割の場合、初診で約230円、再診で約110円の負担が増えた。コンタクトレンズを作るために眼科を受診した場合や、診察後に妊婦と知って加算される事例もあるとされ、インターネット上では「妊婦税だ」などの指摘が出ていた。

安倍がいかに国民と乖離してゐるか、よく判る。妊婦が一般の診療を受けたため医師が余計に掛かる手間は、国民全体で負担すべきだ。野党はこの問題で安倍を攻めるのがよい。

十二月二日(日)産経ニュースの偏向記事
四日前、Yahoo Japanニュースに次の見出しが載った。
菅官房長官、東京新聞記者に「事実と違う質問すべきでない」

産経ニュースの記事で、産経ニュースにも同じ見出しが載る。Yahoo Japanニュースの記事自体は、Googleニュースに載った。記事は
菅義偉(すが・よしひで)官房長官は28日午後の記者会見で、外国人労働者の受け入れ拡大に向け在留資格を創設する出入国管理法改正案について質問した東京新聞の望月衣塑子記者に「全く事実と違うことの質問はすべきでない」と語気を強めて苦言を呈した。

ここだけ読むと、菅さんのが正しいやうに思ってしまふ。しかし
望月記者は、27日の衆院法務委員会や衆院本会議での改正案採決について「実質13時間という短い審議で強行に採決が行われた」と主張。菅氏は「強行採決なんか、やっていない」と反論した。自民、公明両党に加え日本維新の会も賛成に回ったことを念頭に置いたとみられる。

日本の移民政策に大きな影響を与えるばかりか、来日した外国人を悪い待遇で扱ふ改正案を13時間の審議では、強行採決以外の何物でもない。
望月記者は次に「財界の要望ありきで採決が行われ、労働者の視点での議論が行われず、国会が軽視されているという批判が出ている」と発言し、菅氏は「大変申し訳ないが、誰がそう言っているのか」と反問した。

菅さんの反問は変だ。多くの人が言っている。当ホームページだって言ってゐる。もっと有名なところでは
改正案の衆院通過を報じた28日付朝刊の新聞記事のうち、東京と朝日は「採決強行」、毎日は「採決を強行」との見出しをつけていた。

記事を読めば、3行目以降は普通の内容だ。見出しと記事の最初の2行だけが異常で、それが産経ニュースに載ると、GoogleニュースやYahoo Japanニュースにまで自動で載ってしまふ。後者の二つは自動だから問題ない。見出し最初の2行だけが異常の産経ニュースに、多くの国民は騙されてはいけない。
話は変って、官邸機密費がどこに使はれるかは、多くの国民が関心を持つ。疑惑を受けないためにも、使用先は公表すべきだ。

十二月三日(月)保守と言いながら革命的
朝日新聞ディジタルに
立憲・山尾氏「安倍政権、保守と言いながら革命的だ」

と題する記事が載った。
安倍政権の最大の特徴は、書いていないことは全部破るということ。国会で大事なテーマは、20、30、40時間はせめてかけて採決するとか、国会の議論は与党よりも野党に大きく時間を配分するとか、今までは守られてきたけど、書いてないので破りますよと。そんなのただの慣例でしょって。

慣習を守らずに書いてあることだけに従ふのが、原理主義だ。千数百年間を掛けて神仏を習合させた当時の人々の知恵を、長州のニ流(伊藤博文)三流(山県有朋、井上馨)権力屋が一瞬で破壊したのと同じだ。
だから、保守と言いながら革命的な政権だと思う。

まったくそのとほりだ。(終)

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