千二百二十七(モリカケ疑獄百六十七) 1.安倍の無教養は何が原因か、2.立憲民主は負ける闘ひをしてはいけない
平成三十戊戌
十一月十四日(水)無教養は三回
安倍が無教養をさらけ出したことが三回ある。そのうちの二つは自衛隊を前にしての改憲発言、三つ目はトランプさんとの電話会見で、アメリカ中間選挙の結果について祝意を述べたことだ。
心にやましいことがあると、それが気になって発言が無教養になる。これが正解ではないか。無教養と云へば、「安倍の奥さん」も無教養な発言をした。日刊ゲンダイDIGITALによると
佐賀市内で行われた佐賀藩藩士・島義勇(1822~74年)の銅像のお披露目式。(中略)問題となったのは、銅像の除幕式の後で行われた懇親会。安倍首相の妻・昭恵夫人が挨拶し、野党批判を展開したのだ。
会に出席した国民民主党の原口一博国会対策委員長は、昭恵夫人のスピーチについて、自身のフェイスブックに次のように投稿している。
<驚いた事に講演で私の名前を安倍昭恵さんが出されました。「原口先生もおられますが世界が大変な時に日本国内で争っている場合でしょうか。」と。私たちは国内で無駄な争いをしているのではありません>

これについて原口さんは
「確かに、日本の中で争わず、協力し合える環境が整えばいいというのは(昭恵夫人の)おっしゃる通り。ただ、それを壊しているのは誰かということですよ。昭恵さんの言う理想と現実があまりにも違うから、野党はただすべきことをただしている。(財務省の決裁文書改ざん問題で)亡くなっている人も出てますからね。自民党から共産党までみんないるところで、政治的なことをおっしゃるので驚きました」

安倍の無教養は、家庭内の会話も原因かも知れない。

十一月十五日(木)安倍の悪政がまた一つ
安倍の悪政がまた一つ明らかになった。朝日新聞Digitalによると
妊婦が医療機関を受診すると追加料金が必要になる仕組みが、4月から始まった。この「妊婦加算」に批判があることを受け、厚生労働省は「丁寧な診療」を行うためにかかる費用だとして理解を求めている。都道府県などに通知を出し、妊婦や家族らへの情報提供を進めるよう要請した。

最近は独身者が増えて、少子化が問題になってはゐるが、成人は生涯に二人の子を持つことが標準だ。なぜならこの標準がこれまであったからこそ、本人が存在するのだから。もちろん標準から外れることもある。子だくさんの家庭もあれば、子が生まれない家庭もある。いづれにせよ、妊婦に加算する必要があれば、それは受診者全体で負担すべきものだ。これが長年続いた公序良俗である。ところが安倍はそれを壊した。
妊婦健診を除く全ての診療について、妊婦は追加料金を払うこととされている。追加料金は受診時間帯によって異なり、自己負担が3割なら初診で230~650円、再診で110~510円。

当ホームページには、伝統は尊重し原理主義はいけないと云ふ副テーマがある。主テーマは地球温暖化防止のため、人類は化石燃料の使用を停止しようと云ふものだ。副テーマを遵守し過ぎると守旧に陥るから中庸が必要だが、安倍は典型的な原理主義だ。
原理主義は長州に二流三流権力者と云ふ前例がある。吉田松陰の過激な行動には、日本が植民地になることへの対応と云ふ理由がある。久坂玄瑞や前原一誠も一流の志士だった。ところが幕末を生き残った伊藤博文、井上馨、山県有朋その他の雑多な連中は一体何か。神仏習合と云ふ長い伝統を壊して、神仏を分離してしまった。その行き着く先が、先の敗戦と、富岡八幡宮の前宮司による宮司殺人事件、そして神社本庁の混乱だ。
安倍の悪政の根底には、長州の二流三流権力者の流れがある。

十一月十六日(金)安倍は原理主義
原理主義といへば、昭和初期の陸軍は長州閥を根絶しようとして、原理主義になってしまった。薩長の討幕勢力は原理主義だったが、明治維新以降に紆余曲折を経て、不十分ではあっても一応は世間に順応する体制になった。それは陸軍も同じだった。それなのに二葉会や一夕会は、陸軍を原理主義にしてしまった。
それまで陸軍は政治に口を出さなかったが、これ以降は干渉を繰り返す。安倍は自衛隊の前で二回改憲発言をした。安倍のやったことは二葉会や一夕会と同じだ。

十一月十七日(土)立憲民主は負ける闘ひをしてはいけない
立憲民主党が参院選に性的少数者(LGBT)候補を擁立すると云ふ報道が一部に流れた。これはよくない。性的少数者を無視しろと云ふのではない。誰もが生活できる社会を作ることは重要だ。しかし性的少数者を参院候補に擁立すると、100票増える代はりに10000票が逃げる。立憲民主党の議席が少ないと、より一層、性的少数者のための政策ができないではないか。
立憲民主党のすべきは、選挙に勝つことだ。判りやすい例を挙げると、良心的な会社があるとする。良心的な会社は大きくなってほしいし、さうなればその会社の方針を見習ふ会社も続出するから住みよい世の中になる。ところがその会社が、自社製品の欠点、社内の不祥事ばかりをCMに流したとする。この場合も、当社はこのやうにすべてを公表してゐますと宣伝する方法もある。しかしそれをやらず事実だけを公表したら、会社の業績は悪化し、いづれは倒産するだらう。
立憲民主党が同じことをやろうとしてゐる。成功する宣伝方法とは、党内に性的少数者のための組織を作ることだ。失敗する宣伝方法とは、性的少数者を擁立することだ。政党は選挙に勝つことが使命だ。(終)

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