千二百十九 自然地への太陽光発電は禁止を
平成三十戊戌
十月二十五日(木)
太陽光発電の目的は、西洋野蛮人の始めた地球温暖化を、少しでも遅らせることだ。だから自然地に太陽光発電を設置してはいけない。自然地は野生生物の棲家であるばかりか、二酸化炭素の循環にも役立つ。自然地を破壊してはいけない。法律で禁止すべきだ。
太陽光発電を設置してよいのは、工場の敷地内と家屋の屋根だ。田畑の休耕地は灰色だ。本当は農業に活用すべきだが、今は田畑も農薬で自然地とは云へないから、休耕地ならまだよい。

十月二十七日(土)
農業を営むなら、二酸化炭素を吸収した作物を食べるまたは燃料とすることで、炭素が循環する。太陽光発電はこの流れを止めるが、太陽電池を設置した土地は、コンクリートで固める訳ではない。太陽光発電の下には空地があり、そこでは雨水の土壌への吸収や、下草の生育がある。
ところが最近、よくないものが出てきた。雑草を生育させないためにビニールを被せるやり方だ。あれでは死んだ土地だ。雑草を防ぐためのコンクリートやビニールは、法律で禁止すべきだ。

十一月二日(金)
太陽光発電を設置してよいのは、民家、事務所、工場など建物の屋根に限定すべきだ。休耕地は限りなく灰色だ。本来は農産物を収穫できる。それなのに違ふ目的に使ふのは無駄だ。人間は食べ物がないと生きられない。国内の電力消費量を今の半分にしても生きられる。

十一月七日(水)
ダイヤモンドオンラインに
日本人が知っておきたい、欧州の再生可能エネルギー先進事情

と云ふ記事が載った。それによると
1980年代から90年代にかけて、太陽光発電は日本が最も積極的であり、総電力量1位で技術力もトップと、世界を牽引する存在だった。そこに、ドイツが政策として再エネの普及に大きく舵を取り、日本が追い越されたのだった。
それぞれの国でどの再エネの比率が高いかは、どの資源が多いかというより、発電所の設置場所として適した場所の多寡で決まり、さらに推進する制度設計が決め手となる。

そして、ドイツは成功、スペインは失敗した。日本はスペインに似てゐるさうだ。再生可能エネルギーの比率を高める一番よい方法は、エネルギーの消費を削減することだ。さうすれば、火力発電所を節減出来て、結果として再生可能エネルギーの比率が高くなる。
夏に冷房は要らない。冬の暖房は薪を使ふ。自家用車は使はずバスを走らせる。これが一番よい。
ここで夏に冷房が要らないなんて暴論だと思ふ人が多いだらう。まづ住宅の冷房は要らない。私は今でも、家ではほとんど冷房を使はない。
事務所は冷房が要りさうだ。しかし事務所に冷房を入れると、現場作業と隔離する。昔は事務所も冷房がなかった。冷房の要らない方法を考へるべきだ。在宅勤務は最も有効な方法だ。

十一月八日(木)
冷房を禁止しないと、西洋野蛮人どもは本気になって地球温暖化対策を立てない。AAA(アジアアフリカ中南米)に冷房が広まる前の今こそ、西洋野蛮人どもに地球温暖化を停止させる最後の機会だ。(終)

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