千二百五 恵比須麦酒祭り
平成三十戊戌
九月二十九日(土)十年目に行った理由
二十四日は恵比須麦酒祭りに行った。今年で十回目だが、十年目で初めて見に行った理由は、九月二十九日までの地下鉄土日券が一枚余った。往復の二枚ではなく一枚余った理由は、その前の週に秋葉原のビックカメラに行く用事があった。このとき新宿から末広町まで一枚使った。
お彼岸なのでその後、お墓参りに寄った。このとき末広町から入谷まで最後の一枚を使ふ予定だったが、気候がよいので歩いてしまった。途中の上野広小路手前の百円ローソンで昼食(サラダ、から揚げ、ナポリタン、日本茶で432円。食事は必ずタンパク質、繊維素、でんぷんに気を配る)を買ふ予定を組んだことも、徒歩を促進した。
帰りは旧国柱会本部(現、華学園)横を右折し鶯谷駅からJRに乗ったから、土日券が一枚余った。

九月二十九日(土)その二渋谷ストリームに寄った理由
新宿から恵比須に行くにはJRが速いし安い。だから地下鉄土日券を使ふ機会はない。ここで奇策を考へた。新宿(正しくは新宿三丁目で、埼京線の前部から降りると三丁目が近い)から渋谷まで地下鉄に乗り、渋谷ストリームを見たあと100円ローソンに寄り、昼食を購入して恵比須ガーデンに行く。これを早速実行した。
渋谷ストリームに行く理由は、渋谷川に下水高度処理水を放流して浄化対策とし、併せて川の両岸に白糸の滝を作った。下水高度処理水は今まではもう少し下流で放流されてきたが、それを移転した。ところが渋谷ストリームの客から下水臭がすると苦情が出るさうだ。報道によると今まで蓄積した沈殿物が臭ふが、渋谷ストリームではどうすることもできず、渋谷区でもどうすることもできず、東京都の対応待ちとのことだった。
私の感想では、暫くすれば放流で洗ひ流される。そのため9月13日開業で、私が訪問したのは9月24日だった。しかし11日を経過すると既に臭ひはなくなってゐた。今後雨が降ると、下水から溢れた水が渋谷川に放流される。異臭が戻るかも知れないが、私は戻らないと思ふ。
ここは東横線の跡地なので、旧渋谷駅を模した屋根、壁、線路を見て渋谷ストリームを後にした。100円ローソンでは昼食用にロングウィンナーパンとツナパンを買った。タンパク質とでんぷんは及第だが、繊維素が足りない。その理由は家からバナナを二本持ってきたからだった。

九月二十九日(土)その三恵比須ガーデンプレイス
歩いて恵比寿ガーデンに到着すると、11時半開始の15分前だった。センター広場の「恵比須ビヤガーデン」は開店を待つ人が五十人ほど並んでゐた。私も一瞬並んだが考へを変へて、時計広場でのフードコートは既に始まってゐたのでそれを見たあと、ザ・ガーデンルーム入口で生ビール500円を購入し、持参したパン、バナナとともに飲食した。昼食兼ビールであった。整理券で熊本名産馬肉炭火焼きも頂いた。
「恵比須ビヤガーデン」に入場し、ヱビスプレミアムブラックのジョッキー550円。普通のヱビスビールも550円だったがブラックを飲んだ。感想としては、両方を混ぜたハーフ&ハーフのほうがよかったかな。ドイツ出張中に飲んだ麦粒の入ったブラックビールは美味しかったが、日本ではブラックより普通のほうが合ふのかも知れない。
記念館ツアー13:10に申し込んだが、ヒストリカルツアー15:10がある。どちらも試飲付きで五百円。こちらも申し込まうと思ったが、2時間以上空けないといけないさうだ。記念館ツアーは20分のため、20分不足する。通常のツアーをキャンセルしヒストリカルツアーを申し込んだ。
時間が二時間余るので「恵比須ビヤガーデン」のステージ(ビヤプラザライオンの音楽団、ソプラノ、メゾソブラノ、バリトン、クラリネット、電子ピアノが一人づつ)12:10から1:00の後半30分を「恵比須ビヤガーデン」の外から観た。ザ・ガーデンルームでも14:30から14:50まで最初の一曲を逃して観た。予定より一分早く始まったためだった。

九月二十九日(土)その四ヱビスビール記念館と、三田用水
終了後は急いで記念館に行き、引換券で参加証を受け取り、待合所にほとんどの参加者が集まったところで、説明員が参加者一人一人に記念館ツアーに参加したことがあるか、聴きたいことはなどを質問した。私は玉川上水の分水路、見た用水の遺跡が無いかを質問し、学芸員に訊いてみてくださいとのことだった。 ヒストリカルツアー15:10から一時間の予定。通常の館内展示ツアーのあと、館外の遺跡へ。銅像は戦時中の金属回収で抜魂(ばっこん)を済ませたが、一説では燃料不足で運べなかった。恵比須神社、兜煙突などを廻った。移動の途中で、三田用水を質問したが、遺跡は防衛省研究所に残るさうだ。その後、模型の前で三田用水の説明があった。これは私の功績だな。私が質問したのでこの回の参加者は特別に聞けた。線路の反対側の貯水場に水が入ったのち、工場側の大きな貯水場。缶ビールが現れて、瓶洗浄が少なくなった。その後、二種類を試飲して終了。学芸員の方は暫く待機するとのことだったので、防衛省研究所が下流にあるなら、余水吐くは必要ないですね、などと話しながら別れた。
「恵比須ビヤガーデン」で16:00から16:30まで二回聴いた音楽団が出演するので、16:15くらいから観た。最初は観客参加で盛り上がったが、観客のアルコールが回るうちに音楽を聴かなくなり、せっかくの出演者が気の毒だった。尤もビアホールでの演奏は慣れてゐるから、大丈夫かな。ドイツ語の乾杯の歌は毎回繰り返したが、それ以外はすべて新しい曲目だった。さすがプロだ。(終)

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