千百九十七 1.だらだら祭り・日本伝統文化フェスタ・ソニーパーク、2.1080円の理髪店に行くな
平成三十戊戌
九月十七日(月)だらだら祭り
昨日は、芝大神宮のだらだら祭り、上野公園の日本伝統文化フェスタ、西銀座のソニーパークに行った。地下鉄の170円土日券が今月末まであと6枚ある。使ふ予定はあったが、浦和に引っ越したため地下鉄を使はなくなった。二日(往復で4枚)は佼成図書館に行くとして2枚余る。そこで、まづ芝大神宮のだらだら祭りを見た。
これほど盛り上がりに欠ける町内は珍しい。だらだらと長いから神社前を除き盛り上がらない。普通は民家の軒下に提灯を飾る。かすかに国道を超えた町内会の太鼓があった。そこにゐた人に話を聞くと、連合渡御は翌日で一日間違へた。といふことで私もだらだらと新橋駅に戻った。

九月十七日(月)その二上野公園
地下鉄に乗り上野広小路で降りた。まづ100円ローソンで昼食(1000ml日本茶、パスタ、ウィンナー袋、ごぼうサラダで432円)を買った。その前に、100円ローソンは中央通りの末広町方面なのに、中央通りの一本湯島側の末広町方面と上野方面を探したため15分ほど足早に散策してしまった。上野にこれほど風紀の悪い場所があるとは知らなかった。
上野公園に入り、右の階段を上ると西郷さんの銅像だ。左のだらだらした坂の途中で昼食を食べた。上野の噴水前の会場に着くと、門(入場無料だから脇から入れるが)の表記がJapqan traditional culture festaでこれは良くない。「會示展統傳本日大」は古すぎるとしても、せめて「日本伝統展示会」くらいに書いてほしい。
中は展示が10くらいあるものの、膨大な数の飲食販売店に圧倒されてしまふ。お昼どきなので飲食者が多い。辛辣に批評すると、僅かな伝統展示ブースで会場使用許可を取り、膨大な飲食ブースで利益を上げるビジネスモデルと見た。最初は違ったと思ふ。純粋に伝統文化を紹介する目的だったのだらう。しかし上野公園は通りすがりの客がほとんどだ。今では飲食が95%になった。
と云ふことで、ここも盛り上がらなかった。上野の森美術館で、金沢工業大学と上野の森美術館主催の「世界を変えた書物」展のポスターを見つけた。ここは予定外だったが、これで今までのだらだらを挽回できると入場した。ところが館内が混んでゐて、書物の開いたページが読めない。具体的には遠距離用の眼鏡で館内を一周したが、群がる人たちの外から観ても遠くて字が読めない。たまに空いた展示があり近付くものの遠距離用の眼鏡だから小さな字が読めない。近距離用の眼鏡と交換すればよいが、混んでゐるのでそこまで時間はない。ひと通り遠方から眺めて一周した。
主催された金沢工業大学には心から敬意を表する。一つ改善点がある。世界の出版数を25年ごとに円の大きさで時系列に表示をする展示があった。若いカップルが、その時代に起きた事件を書くといいのにと言った。私は別の意見を持った。25年だとばらつきが大きすぎる。あるときはフランスが大きくなり、次はドイツが大きくなり、次はフランスと、全体の傾向が見えない。50年、75年間隔にすると全体の流れが判った。

九月十七日(月)その三ソニーパーク
このあと最初の予定では、歩いて根津権現の祭りを見るか、地下鉄で御茶ノ水まで行き水道歴史館を見るはずだった。しかしユニクロのズボンで外を歩くと足が蒸れる。そのため予定を変更し地下鉄で銀座のソニーパークへ行った。マスコミで取り上げられるため、一度は見ようと思った。
なるほどビルを取り壊したあとの暫定利用として、普通では思ひつかない、よいアイディアではある。しかしソニーのやうに金に余裕がある企業にしかできない。あとソニーの製品を少しでも紹介すると、入場者も大手を振って見たり参加ができる。
このあと地下で繋がってゐるので、東急プラザに行った。前に来たことが有るやうな無いやうな不思議な気分だった。屋上に行って、来たことが無いと判断した。そのあと3階から1階に直通するエスカレータに乗って、やはり前に来たことが判った。
屋上から見えた阪急メンズとルミネ有楽町にも行ってみた。劇場とデパートが一体となった建物で、マリオンの上層階は 朝日新聞記念会館が入る。

九月十七日(月)その四1080円理容店
今回は、途中で理容店に寄るのと、電気掃除機を買ふ用事もあった。上野広小路に1080円の理髪店があったが、消費税が8%になったときに便乗値上げした価格なので素通りした。消費税が5%のときに1000円だったのに、8%になったとき1080円にした。正しくは(1000/1.05)*1.08=1028円にしなくてはいけない。
電気掃除機は池袋で購入した。近くに消費税が8%になったあとに1000円の理髪店があったはずだ。明治通りからサンシャイン60通りの手前までを往復して見つけた。入らうとすると、入口に10000円札は使へないとある。電器量販店で電機掃除機を購入ののちに店内に入ると券売機に1080円とある。
1000円だったものを1030円、1050円、1100円に値上げするのは構はない。今までデフレ基調だから上がるはずはないのだが、経営の事情で価格の変更はあり得る。しかし1080円に値上げして、あたかも消費税増税前からさうだったやうに装ふ。これは許されない。
私が店を出ようとすると店員が入口を開けてくれた。電気掃除機の箱を持ってゐたせいもあるが、金額を見て出る客が多いと信じたい。便乗値上げを許してはいけない。(終)

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