農相辞表圧力安倍対応

千百九十六(モリカケ疑獄百五十六)　農相辞表圧力以上に、その後の安倍の対応が大問題
平成三十戊戌
九月十九日(水)
石破さんを応援する農水相に対し辞表を書けと圧力を掛けた人がゐた。それだけでも大問題だが、安倍の対応は、その１０倍くらい悪質だ。産経新聞のデジタルによると
【自民党総裁選】安倍晋三首相「角福戦争のころは、こんなものじゃない」斎藤健農水相への“辞表要求”は「脅しではない」
との見出しの記事で、Ａ級戦犯尊敬の安倍は
「（総裁選は）戦いですから。角福戦争のころは、こんなものじゃない。もっと激しい言葉もあった」と振り返った。
角福戦争のころは、中選挙区制で派閥が実質は党の役割を果たした。角福戦争を引き合ひに出すなら、自民党公認権は幹事長から総務会または都道府県連に移行すべきだ。
或いは中選挙区に戻した上で、自民党活性化本部を設置して各派閥の育成に努力すべきだ。
それにしても「角福戦争のころは、こんなものじゃない。」は低級な発言だ。殺人事件があって自民党安倍の派議員が関係したとしよう。野党やマスコミの追及に「戊辰戦争や大東亜戦争のころの死者は、こんなものじゃない」と発言するやうなものだ。さすがはＡ級戦犯尊敬の安倍である。

九月二十日(木)
日刊ゲンダイDIGITALによると安倍は
ところが、数時間後のテレビ朝日での討論では「本当にそういう出来事があったのか陣営に聞いたら、みんな『あるはずがない』と大変怒っていた」と態度を一変。「そういう人がいるのなら、名前を言ってほしい」と石破氏に迫った。
これに対して石破氏は「斎藤さんは作り話をする人では絶対にない。財務省のセクハラ疑惑に似ている」と、前財務次官のセクハラ問題を引き合いに出して反論。さらに「斎藤さんは誰とは言わない。言ったら党内がめちゃくちゃだ」と、すぐに逆上して後先を考えずに発言する安倍首相をたしなめた。
安倍は嘘が多く信用できない。『みんな『あるはずがない』と大変怒っていた」』と云ふが、何人中のみんななのか。数人に言って「みんな」では話にならない。或いは集まりで、安倍が「あの話は嘘だ」と興奮して発言し、その場の雰囲気で、同意しないとまづいと思った大勢が「そうだ」と言った可能性はある。
その後の各マスコミや自民党内は、圧力を掛けた人がゐなかった流れにはならなかった。常識で考へて、石破さんの発言のほうが正しい。安倍は、「みんな」が何人なのか、安倍がどう発言しての反応なのかを公表する義務がある。

九月二十一日(金)
自民党の総裁選は日程が大きく短縮された。JIJI.COMによると
北海道で発生した大地震が自民党総裁選にも影響している。同党は７日の告示から３日間の活動自粛を決め、安倍晋三首相の外遊もあるため、１３日間の選挙戦は事実上６日間に短縮される。(中略)石破茂元幹事長は、一層苦しくなりそうだ。
三日間活動自粛なら、その分を延期すべきだ。外遊なら時機をずらすべきだ。安倍のやり方は本当にさもしい。マスコミは石破さんの大敗を予想し、なかには、これで将来にわたり総裁候補から脱落と書いたマスコミもあった。
結果を見ると、石破さんは二百五十票を超えた。石破陣営は二百票を目標にしたから望外の数値だ。欲を云へばあと二十数票で地方票の半分を制した。しかしこれは望外の希望だ。

議員票は安倍が圧倒した。これは派閥の劣化だ。派閥は自民党の議員労働組合だ。議員労働組合が御用組合になってしまった。
お友達優遇の不公正政治を選んだ以上、次の参議院選でその結果を示さうではないか。安倍内閣の余命もあと少しだ。(終)

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