千百八十七(モリカケ疑獄百五十三) 1.安倍の改憲は門前払ひに、2.続マスコミの安倍批判は続く
平成三十戊戌
九月十日(月)
安倍は改憲を出しては引っ込める。今回また改憲を出した。その魂胆はモリカケ疑惑を誤魔化すためだ。安倍の改憲には「あなたのやうにモリカケ問題で疑惑のある人が憲法を改正したら、後世の笑ひ物ですよ」と門前払ひにするのがよい。
安倍には「A級戦犯尊敬」と云ふ枕詞があるが、もう一つある。それが「モリカケ疑惑」だ。当ホームページでは、それを一歩進めて「モリカケ疑獄」と呼ぶ。安倍に親しい議員を落選中は教授にしたり、飲食代を相手が払ふ(安倍の答弁は払ったり払ってもらったりだが、安倍名義の領収書とその前の預金の変動を証明しない限り、安倍が払ったことは信用できない)することは、見返りを求めてのこととしか考へられない。
九月十二日(水)
それではマスコミの安倍批判を紹介したい。まづは毎日新聞の
厳重注意処分
藤原氏 加計の車で岡山・今治間を移動
と云ふ題の記事だ。
梶山弘志地方創生担当相は28日の記者会見で、藤原豊内閣府地方創生推進室次長(当時、現経済産業省貿易経済協力局審議官)らを「文書による厳重注意処分」としたと発表した。2015年8月6日に学校法人「加計学園」を視察した際、本部のある岡山市から(中略)愛媛県今治市への100キロ超の移動に際し、学園側の車を利用したことが理由。
(中略)国家公務員倫理審査会が今月21日、「社会通念上、相当と認められる程度を超えて民間事業者の車両を利用した」として国家公務員倫理規程違反を内閣府に通知したことを受け、27日付で処分。(以下略)
加計問題で明るみに出た文部科学省や愛媛県の文書では、藤原氏が「官邸の最高レベルが言っている」と発言したとされたり、柳瀬唯夫首相秘書官(当時)が学園側に藤原氏と相談するよう促す記述があったりした。
九月十四日(金)
次はPresident onlineの
自民党が新聞につけた"悪質な注文"の中身
と云ふ記事だ。
自民党は今月行われる党総裁選に向けて公平・公正な報道を求める要望書を報道各社に配った。要望という形での報道威圧は、安倍政権の「お家芸」のようなものでもあるが、今までとはレベルが違う。報道各社からは怒りと戸惑いが漏れてくる。この要望文書、どこが今までと違い、問題なのか――。
で始まる。以下、章見出しを幾つか紹介すると
衆院選前の「2014年文書」よりはるかに悪質
「取材拒否すれば相手の報道も封じられる」という理屈か
「不公正」から「公正」を求められても……
記事は次の文章で終はる。
石破氏は今回の総裁選でのキャッチフレーズを「正直、公正」としている。これは安倍氏が「不正直、不公正」であるとあげつらったとの見方があり、安倍陣営は、不快感を表明している。しかし、少なくとも「不正直、不公正」とみられている安倍自民党から「公平・公正」な報道を求められる筋合いはないのである。
九月十五日(土)
次はNEWSポストセブンの
平野貞夫氏が安倍首相を「内乱予備罪」で告発した理由
だ。
元参議院議員(自民党)の村上正邦氏(86)、元参議院議員(民主党など)の平野貞夫氏(82)、元参議院議員(共産党)の筆坂秀世氏(70)の3人が集結。いまの政治は議論が少なすぎると嘆いた。そして、平野氏から、議論を活発にするために、安倍首相を内乱予備罪で告発するという宣言が飛び出た。
まづ
平野:あまり報じられていませんが、7月31日に大島理森衆議院議長が異例の所感を出しているんですよね。簡単に言うと、これまで安倍政権の不祥事が数々あって、それが日本の民主主義の根幹を揺さぶったと。政府は原因を追及して改善策を考えろと、相当強く言っている所感を出した。
筆坂:財務省の文書改ざんとか、あり得ないことですよね。
そして
平野:だからね、実は私は、安倍さんを内乱予備罪で告発するんです。この7日に検察に告発状を出します。(※9月7日、弁護士の山口紀洋氏、元公明党副委員長の二見伸明氏とともに検察庁へ告発、記者説明会も開いた)
内乱罪は「憲法が定める統治秩序」を乱す目的で「暴動を起こす」ことに適用され、総理大臣でも対象になる。「暴動」には物理的な暴動だけではなく、脅迫や極端な不正行為、あるいは誘導も含まれるからね。
安倍政権の5年半を振り返ると、彼は自分の思い通りの国を作るために憲法を改正する前に解釈改憲をやり、様々な憲法の基本原則を踏みにじってきたから、それを具体的に拾い上げて告発するんです。
結論として
村上:議論をするために告発するならいいことじゃないか。私も政治の熱を奪った罪で告発したいね。
※週刊ポスト2018年9月21・28日号
平野貞夫さん、山口紀洋さん、二見伸明さんに心から賛同し、敬意を表する。(終)
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