千百七十九 旅行前と旅行後に調べる楽しみ(今回は上の子の実習旅行を調べた)
平成三十戊戌
八月十二日(日)
旅行は三回楽しみがある。出発前に調べて行く場所を決める。旅行中は実際に行く。帰宅後は行った場所を調べる。今はインターネットがあるので便利になった。
上の子や下の子が旅行する場合も調べる。この場合は一回の楽しみだ。どこの家庭も同じだが、子が旅行する場合は詳しくは親に云はない。今回、上の子が出掛ける前に判った情報は朝5時10分くらいの電車に乗り市原市に獣医実習に行く。それだけだ。あと千葉駅で乗り換へに6分しかないと相談を受けたので、千葉駅は階段を上り降りするだけだから6分あれば十分だが、千葉駅からの電車は編成が短いから、ホームに無いときは前後をよく見るよう注意した。
実際は朝3時半にごそごそ音がする。なぜこんなに早く起きるか訊いたら、準備があるさうだ。私は再び寝たが、この日は一日中寝不足だった。

八月十二日(日)その二
市原には、(1)千葉県立市原乳牛研究所がある。ここに違ひない。一旦はさう思った。念のため調べると千葉県農済連の中央家畜診療所もある。こちらはNOSAI夏季臨床実習としてスタンダード編とステップアップ編を全国で実施する。うちの子は昨年、鹿児島まで実習に行ったから今年は(2)ステップアップ編だらう。さう判断した。
念のため昨年参加した鹿児島の実習を調べると、これは「産業動物獣医師の就業研修(臨床実習・行政体験研修)」で参加費、現地までの交通費、宿泊費が無料。参加者が負担するのは食費だけだ。全国七つの大学で牛、馬、豚のうち一つ、日本養豚開業獣医師協会の受入れ機関で豚、農済連が千葉、鹿児島など五か所、行政体験研修が43都道府県。今年も(3)「産業動物獣医師の就業研修」で千葉の農済連に違ひない。
今回調べたのはここまでだ。

八月十二日(日)その三
上の子が帰宅した。話を聞くと、予想はすべて違ってゐた。「産業動物獣医師の就業研修(臨床実習・行政体験研修)」は昨年補助金で参加したから、今年はNOSAI夏季臨床実習の(4)スタンダード編だった。昨年とは制度が異なるため、ステップアップではなかった。
NOSAI夏季臨床実習は大学の単位取得で三かする学生が多い。だから
北海道における実習の対象学年は1-4年生とし、かつ対象者は北海道のNOSAIへの就職を考えている学生とし、単位取得のみを目的とする研修は対象としません。

と注意書きがある。北海道は宿泊費、食費として1日3000円、往復の旅費が補助され、参加者は無料だ。それ以外の農済組合はほとんど参加費は無料だが補助が出ない上に近くに旅館が少ないから一泊7000円くらい掛かる。千葉は参加費を1000円徴収され、しかし宿泊施設があって1拍1000円。1日2000円だから厚遇だ。
大学の単位とは無関係だが、実習をしたいので参加したさうだ。これはよい心掛けだ。今回は手術が多くためになったらしい。手術は診療所に連れて来るのかと思ったら牧場で行ふ。
農済組合で来年4月の獣医を募集中のところは、北海道、岩手県、秋田県、茨城県、富山県、長野県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、兵庫県、島根県、広島県、山口県、香川県、長崎県、宮崎県、沖縄県
3月に説明会解禁、6月に選考解禁だが、予想より充足率は高い。とは云へ地域をえり好みしなければ農済組合の診療所に就職することは十分に可能だ。
私は今まで農済組合があることを知らなかった。農協とは別の組織だ。天災、病気などで作物、家畜に被害が出たときの共済だ。掛け金の半額は国から補助がある。よくマスコミが豪雨などのときに、農業の被害や農家が困った様子だけを報道する。農家は判ってゐるが、地元でも商店、給与所得者はそのことを知らない。それが農家の後継不足にもつながるのではないだらうか。

八月十二日(日)その四
獣医学科卒業者の多くは犬猫の小動物を希望する。うちの子は入学時から産業動物または野生動物を希望してきた。だからA級戦犯尊敬安倍と組んだ怪しげな大学が開校しても、まったく影響しない。そもそもうちの子が卒業するときに、怪しげな大学はまだ卒業者がゐない。
我が家はまったく影響しないが、多くの学生は努力を重ねて入学試験に合格した。その努力を無にするやうな悪質な大学新設は絶対に許されない。
また大学は今後の少子化で、廃校するところが出よう。それなのにA級戦犯尊敬安倍の友人と云ふだけで、濡れ手に粟商売をすることは許されない。
何より許されないのは、A級戦犯尊敬安倍と、学園の理事長だか事務局長だかが嘘をつき続けてきたことだ(国民のほとんどは理事長と事務局長のどちらが嘘をついたかは判ってゐるが)。怪しげな大学は廃校に追ひ込み、国民の正義を取り戻さうではないか。(終)

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