千百三十六(その百二十) 1.国会、2.工作されたマスコミの記事に要注意
平成三十戊戌
五月十五日(火)
安倍は、首相秘書官が会っただけで自分は知らなかったで押し通した。加計学園理事長なる男は安倍の留学時代からの「お友達」だ。首相秘書官は真っ先に報告する。これが世間の常識だ。この件は首相案件だ。首相秘書官案件ではない。
野党は、質問の冒頭に「従来であれば審議拒否の局面ですが、特別に出席してゐます」と枕詞を付けてから始めるとよい。一人でやってもマスコミは注目しないが、野党全体でやれば国民は注目する。
五月十六日(水)
官邸がマスコミに工作をすることはあり得る。最近二つの記事が現れた。一つは、自民党内で連休前までは安倍三選が絶望だったのに連休後は各派が安倍になびくやうになったと云ふものだ。そんなことはない。連休中にあった変化は国民民主党の結成だけだ。
二番目の記事は、国民民主党の或る議員がモリカケ問題は食べ飽きたと発言したと云ふものだ。そんなことはない。安倍を追ひ詰めてゐるのに、反対する議員が出るはずがない。例へ話をすると、川中島の合戦で武田側は別動隊が駆けつけて形成が逆転した。それなのに信玄が「甲斐に帰らう」と云ふやうなものだ。
国民民主党の支持率は1%ださうだ。これはプロ野球の日本シリーズを考へれば判る。相手チームは人気が高い。こちら側はほとんど人気が無い。しかし日本一になれば人気が出る。安倍側は加計学園幹部が三回官邸に来たことまで認めた。これは「首相案件」の文書勝ちだ。加計学園理事長なる男は安倍の留学以来のお友だちなのだから、秘書官が報告しない訳がない。勝利までもう少しだ。
五月十七日(木)
国会の論戦では、安倍が嘘つきだと目立つやうに持ってゐくとよい。これまでは安倍の関与を攻めたため、元首相秘書官の嘘だけが目立った。さうなると相対的に安倍の嘘が目立たなくなる。
さて一般のマスコミは健在である。Googleでの検索結果を最下欄に掲載した。
五月十八日(金)
昨日は検索エンジンに、読売新聞のWebが載った。題は
「野党は不祥事にしか関心ない」…田原総一朗氏
本文は
山梨県読売会と読売新聞東京本社が主催する「読売山梨セミナー」(読売タスク協力)が15日、甲府市湯村の常磐ホテルで開かれた。
ジャーナリストの田原総一朗さん(84)が「時代を斬る~日本政治の舞台裏」と題して講演し、約300人が熱心に耳を傾けた。
田原さんは、学校法人「森友学園」への国有地売却に関する決裁文書の書き換えや、学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡る問題に触れ、「野党は一連の不祥事にしか関心がない」と指摘。「野党がアベノミクスや安全保障などに関して対案を示さないので、国民は安倍政権を支持するしか選択肢がない」などと述べた。
田原さんは、人工知能(AI)の開発競争など経済情勢についても解説。甲府市の無職男性(78)は「日本がAIの分野で後れを取っていると指摘した持論は興味深かった」と話していた。
と6行程度の小さな記事だ。本来は
田原総一朗さん(84)が「時代を斬る~日本政治の舞台裏」
と題を付ければ済む。わざわざ
「野党は不祥事にしか関心ない」…田原総一朗氏
と偏った題を付けることで検索エンジンには題が載る。読売新聞の紙面は不明だが、Webは突然ここ数日偏向した。それも記事を書く人は正常で、題を付ける人は異常だ。
野党は騙されてはいけない。嘘をつく人は首相に不適格だ。嘘をつく人が答弁することは国会自体が無意味になるから、この問題を最優先させることは当然だ。田原さんのたった一言を題にした。そんなものに騙されてはいけない。
<付録>五月十七日(木)の検索結果
加計と面会自体が問題だ=与良正男
詳細 毎日新聞
安倍首相“悪辣答弁” 前川前次官の猛反論でごまかしバレた
日刊ゲンダイ
前川氏「首相の強い意向と認識」 国会答弁に反論
東京新聞
iza(イザ!)
前川喜平氏が「私の名前使わないで」 加計学園問題、安倍晋三首相答弁に猛抗議
首相答弁に、前川喜平氏が反論「首相の発言は事実に反し、極めて心外です」
ハフィントンポスト
前川氏「事実に反する」 安倍総理の国会答弁
テレビ朝日
安倍首相が集中審議で前川前次官の発言を捏造!「前川も京産大は熟度が十分でない、加計しかないと認めた」と大嘘
株式会社ロストニュース
首相答弁に前川前次官が反論「事実に反し、極めて心外」
朝日新聞(完)
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