千百二十九(その百十四) 安倍側のペテンに騙されるな(審議拒否の原因は安倍にある)
平成三十戊戌
四月二十八日(土)
安倍側が、審議拒否の六野党を批判してゐる。しかし悪いのは安倍だ。安倍が国会で正直に答弁しない。証人喚問も拒否をする。これでは欠席するしかない。
判り易い例を挙げると、高速道路では最低速度が決められてゐる。万一それ以下で走る車があって隣の車線は一杯だとすると、後続車もそれに合はせるしかなくなる。悪いのは後続車ではなく前を走る車だ。
今回は前を走る車を安倍、後続の六台を野党とすると状況がぴったりだ。悪いのは前を走る安倍。なほ今回から安倍を支持する勢力を安倍側と呼ぶことにした。自民党内にも良識を持つ人はたくさんゐる。さう信じてのことだ。

四月二十九日(日)
審議拒否は、これまでの事例から長引くと野党が不利になる。それは審議内容を政府の息の掛かったマスコミが意図的に流すからだ。全国一斉駅前抗議演説など、審議報道に勝るパフォーマンスが必要だ。
ばらばらにやったのではマスコミに無視される。全国一斉が必要だ。そのためにも、野党統一候補事務局の立ち上げが必要だ。

四月三十日(月)
自民党の三役クラスから一週間ほど前に衆議院解散の話が出た。しかし幹事長は他派閥から出したにも関はらず中二階状態の二階さんと安倍自身が否定した。野党はこんな噂を流されても影響しない体制が必要だ。それには野党統一候補事務局だ。

五月一日(火)
自民党にも良識派はゐる。例へば元防衛相の中谷元さんだ。朝日新聞Digitalによると
(財務省の福田淳一事務次官によるセクハラをめぐる問題について)非常に対応がお上意識で、国民をなめているようだ。(中略)いまだに(森友学園への国有地売却を巡る決裁文書)書き換えの報告も明らかになっていない。他の省でも(加計学園問題では)証拠の文書が出てきているのに「記憶にない」と言う。このままでは国民は納得いかない。
若手の時にお仕えした宮沢喜一元首相には、「権力はできるだけ使わないようにしないといけないよ」と言われた。今回の一連の対処を見ていると、何か権力的なところに逃げ込んでいるような対応だ。(中略)(TBSの番組で)

まったくそのとほりだ。

五月二日(水)
醜聞が次から次へと出てくるため、紹介が随分遅れた。1月12日の産経ニュースは
朝日の「森友・加計」報道にジャーナリズム大賞 新聞労連

と題して、次の記事が載った。
新聞労連は12日、平和・民主主義の確立や言論の自由に貢献した記事を表彰する第22回新聞労連ジャーナリズム大賞に、朝日新聞による「森友学園への国有地売却、加計学園の獣医学部新設を巡る一連の報道」を選んだと発表した。

表彰から三ヵ月経過しても、モリカケ問題は解決してゐない。安倍ほど誠実さに欠ける政権は珍しい。(完)

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