千百九(その百二) 騙されるな、辞任すべきは安倍だ
平成三十戊戌
三月八日(木)
駅の売店はタブレット版の新聞が並ぶ。今日はここに麻生辞任かと大見出しのタブレットが出現した。しかしこれは違ふ。辞任すべきは安倍だ。
森友学園は、アソ友ではなくアベ友だ。だから野党は森友文書に焦点を絞る。

三月九日(金)
多くの国民は安倍のモリカケ疑惑に納得してゐない。それなのにマスコミが、質問内容、質問の順番で、でたらめな世論調査を行ひ発表する。これで内閣が支持されてゐるかのやうな印象を持ってしまった人も多数ゐることだらう。
次に、マスコミはNHKまで含めてモリカケのカケのほうの獣医学部推薦入学の倍率が何倍だったとニュースを流した。これは推薦入学が目的ではない。本番の試験が目的だ。だから当ホームページでは、特区は一時的なものでその目的を達成したり目的を外れたときは廃止すべきを主張するやうになった。対策である。
そして今回、麻生が辞任すべきとの報道が流れたので、その対策として辞任すべきは安倍であることを主張するやうにした。
官邸機密費がどの業界に流れたかは不明だが、マスコミの偏向にはきちんと対策を取れば恐れるに足りない。

三月十日(土)
前財務省理財局長の国税庁長官が辞任した。就任以来、マスコミから逃げ回って記者会見は開かずホテルから出勤し、ホテル代は公費か私費か、ホテルから公用車は前都知事の舛添さんみたいだとさんざん書かれた。
昨日は森友学園への国有地売却を担当した部署の職員が二日前に自殺したニュースも流れた。
二つのニュースの後は、麻生を辞任に追い込むのも悪くは無くなった。何もないときに麻生が辞任するとトカゲの尻尾切りで済まされてしまふ。しかしこれだけニュースが続いたあと麻生が辞任すれば、安倍内閣はもたない。

三月十一日(日)
麻生さんにすれば、アソ友ではないのに辞任するのは不本意だらう。それならよい方法がある。安倍に反旗を翻すことだ。財務省の内情を公表すれば「安倍が悪い、それを公表した麻生さんは偉い」となる。

三月十二日(月)
財務省の文書改ざんが明らかになり、大変な騒ぎになった。今回は(1)改ざんだけではなく、(2)消した安倍夫人の名前、(3)前理財局長を国税庁長官に任命した安倍の責任、の3つを同時に追及し内閣を崩壊させよう。

三月十三日(火)
日刊ゲンダイに「追い詰められるモリカケ3悪人 納税者“怒りの一揆”はさらに拡大」と云ふ記事が一週間前に載った。それによると
モリカケ疑惑解明の“カギ”を握っている3人に対する市民の怒りがピークに達している。その矛先は、野党が証人喚問を要求している、佐川宣寿国税庁長官、安倍首相の妻・昭恵夫人、安倍首相の“腹心の友”の加計孝太郎理事長だ。
3日行われた「第2弾 モリ・カケ追及!緊急デモ!」、いわゆる「納税者一揆」で、先月16日の参加者(約1100人)を上回る約1500人の市民が霞が関の財務省・国税庁前で怒りの声をあげた。

記事は続いて
「国民の財産を横流しするな!」「お友達に横流しするな!」「佐川は逃げるな!」「昭恵夫人を喚問だ!」――などのシュプレヒコールが霞が関に響き渡る中、多くの参加者が頭上に掲げていたのは「昭恵さん、佐川さん、孝太郎さん、証人喚問で説明を!」と書かれたプラカードだ。


三月十四日(水)
十日前の朝日新聞Digitalには立憲・枝野氏「国家や社会がぶっ壊れる」 森友文書問題と題して、次の記事が載った。
枝野幸男・立憲民主党代表(発言録)
(森友学園問題をめぐって)公文書を改ざんするという、とんでもない疑惑が出てきた。民主主義とか国家とか社会というものがぶっ壊れてしまいます。(中略)改ざんなんてあってはいけないことだから、(国会で質問されれば)「そんなことあるはずがありません」と普通は答えますよね。(政府が)そう答えられないと見ざるをえない。5年続いたおかしな政治が、ようやく「おかしい」と気づかざるをえないような状況に追い込まれつつある。(以下略)

今思へば、五年間はおかしな政治だった。

三月十五日(木)
3月6日のサンデー毎日には次の記事が載った。
安倍内閣の最重要法案である「働き方改革」が早くも頓挫しつつある。「裁量労働制の拡大」を断念したのだ。(中略)首相を支える細田派のベテラン議員は「今回はどう見ても完全な黒星」としたうえで、こう話す。 「(前略)決断が早かったのは9月の総裁選を見据えてのこと。今国会で野党が追及し続け、内閣支持率が下がれば黄信号。昨年の“モリ・カケ”対応で支持率が下がった時、“首相に誰が相応(ふさわ)しいか”の一部メディア調査で2位になったこともある。総裁選リスクを徹底して摘むということだ」

今調査をやったら3位かそれとも4位か。それにしても
安倍首相は、年明けに予算委員会の理事など国会対策メンバーとの会合で「とにかく丁寧に」と指示したという。参加者の一人は「総裁選がすべて。それまでは頭を低くする」と解説する。

麻生派と二階派は気をつけたほうがよい。頭が低いのは総裁選までだ。(完)

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