千百八 親離れを感じる二題(1.自動車購入、2.アフリカ旅行)
平成三十戊戌
三月十五日(木)アフリカから帰国
上の子が昨日ケニアから帰国した。獣医と映像専門家の二人の女性が日本でNPOを創設した。住民が生活のため森を切って炭を作る。そのため象が減少した。新たにハチを飼育してハチミツを採取して生活の糧とし、象は蜂を嫌ふので人間に近づかない。
象を密漁から守るため監視犬の訓練も行ってゐる。これらを体験し、その後、国立公園で野生動物を観察した。森はシャワーなしのテント、国立公園は水シャワーのキャンプなので、心配だったが無事帰国した。

三月十九日(月)ケニアのNPO
獣医さんはケニアのNPOにも所属し、普段は向かうで活動してゐる。そんな関係からか現地ではいい人たちばかりだったさうだ。参加したのは11名で獣医学科や生物学科の学生が8名、動物関係の社会人が3名。
NPOには武装した隊員もゐて密漁者の逮捕、動物の保護、死亡した動物の検死などを行ふ。獣医さんは日本の出身だが、親の海外出張に合はせて海外の学校に通学し、高校以降はアメリカに留学。アフリカに渡り獣医の資格を取った。
しかしアリカかぶれにならず、アリカだけではなく日本での活動も継続する。これは立派だ。

三月二十一日(水)rift valley
屋外に幅2m、高さ1.5mくらいの案内板がありrift valleyについて書かれてゐる。アフリカ大陸の東海岸の近くを南北に走る大地溝帯でBig5(ライオン、サイ 、ヒョウ、バッファロー、 ゾウ)の絵も載ってゐる。こことマサイマラ国立公園でBig5とそれ以外にハイエナ、カバ、シマウマ、キリン、多種の野鳥の写真を撮ってきた。あとハチミツプロジェクトと植林。トカゲ、バッタ、フンコロガシの写真もあった。フンコロガシは哺乳類のフンを餌にして直径2cmくらい。フンを転がす習性があり日本には棲息しない。

三月二十四日(土)二つのシリーズの終りに
アフリカでの滞在費が十八万円。ケニア空港集合ケニア空港解散だから往復の航空券が10万円。行く前に予防注射がたくさんあって10万円。これには行く前から毎日飲み滞在中と帰国後も数日間飲み続けるマラリア予防の飲み薬も含まれて1日800円。
インターネットに野生動物好き学生グループがあって、うちの子がグループ内で企画し募集したところ全国から学生、社会人が応募して定員になり、日本のNPOの協力のもと、意見の集約と連絡はインターネット会議で行った。

下の子の車と云ひ、上の子のアフリカ旅行と云ひ、親を越えて嬉しい悲鳴となった。尤も車の購入費は全額我が家で出し、アフリカ旅行の航空券と予防注射代も我が家で出したことを、後から聞いた。
それだったら下の子の車に乗せてもらったとき、浦和で降りずもっと先まで乗ればよかった。てっきり二人ともアルバイトで稼いだお金だと思ってゐた。(完)

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