千百三 日本電産は高木選手への報奨金と3階級特進は取り消すべきだ(このままだと同社とJOCの命運は尽きる)
平成三十戊戌
二月二十八日(水)
日本電産が高木菜那選手に、報奨金4千万円と3階級特進で係長と云ふニュースが流れた。これは絶対に取り消さなくてはいけない。このままではJOCと日本電産の命運が尽きる。

三月一日(木)
選手が会社の仕事を免除、或いは軽減して練習を続けられる。このこと自体、大きな特典だ。選手が金、銀、銅メダルを目指すのは頂点を極めたいからで、カネが目的ではない。国民はさう思ふから十六日間声援を送り続けた。
だからJOCなどから払はれるメダル獲得者への報奨金についても、少し疑問を持つ人は多いことだらう。しかし公的に決められたことだし、努力に報いるためこれらについては誰も反対はしない。
しかし日本電産が報奨金4千万円と3階級特進は将来に亘ってよくない。まづ他の企業でも報奨金を払はなければいけない雰囲気になり「うちの会社は少ない」と不満を持つ選手や、業績が悪い会社だと「メダルを取るな」と願ふ経営者まで出てくる。
次に、役職は必要だから存在するのであり、ご褒美として特進させてはいけない。日本では役職が人格みたいな間違った感覚があり、それがサービス残業や長時間残業に繋がる。役職は責任職であり、特進なんかは絶対にやってはいけない。

三月二日(金)
私の母は松本出身なので、昔はよく中央線の気動車の準急や急行で松本に行った。だから茅野、上諏訪、下諏訪、岡谷、辰野、塩尻の地名には親近感を持つ。
三協精機製作所は昭和二十一年に下諏訪町で個人企業から出発し、昭和三十七年に一部上場企業になった。平成十五年(2003)経営難から日本電産の子会社となり、現在に至る。
スケート部は昭和28年に第一号選手が入社し、以来日本と世界のスピードスケート界で活躍してきた。その方針は日本電産の子会社となってからも変はらない。
ここは日本電産の社長が自ら仕切るのではなく、子会社に任せるべきだ。JOCと文部科学省とスケート連盟は日本電産サンキョーに指導と云ふ形で、高木選手が4000万円を辞退し、一部金額(非公開)を別途手当として支給する。これが一番よい。(完)

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