千百一(その九十八) 1.沖縄・北方相の「しゃこたん島」を許すな、2.二階さんは中二階から脱却を
平成三十戊戌
三月一日(木)
前の沖縄・北方相は就任早々「北方領土問題に関しては素人」「しっかりお役所の原稿を読ませていただく。答弁書を朗読かな」の発言で、すぐに更迭予定者になった。しかしあの時点で更迭すると支持率が下がる。無理に引き延ばすうちに軽い脳梗塞を発病し、マスコミは病気を口実に交代するのではと書き立てた。
そして予想どほり交代した。ところが後任者は早くも「しゃこたん島」と発言し、火だるまになった。北方相が色丹島の名を間違へることは絶対に許されない。財務相が脱税、法務相が刑法犯、厚生労働相が労働基準法違反をするやうなものだ。野党は新しい沖縄・北方相を辞任に追ひ込まう。

三月二日(金)
希望の党の今井雅人衆院議員が、沖縄・北方相は七年前に「温泉豪遊ハレンチ写真」で週刊誌に書かれた件を質問した。今井さんは「人には見せられないやうな恥ずかしい写真だ。女性が見たらどうふうか」と批判した。
野党は沖縄・北方相をどんどん攻撃しよう。これは水に落ちた犬を打つことではない。因みにこのことわざは「水に落ちた犬は打つな」を魯迅がもじったもので、水に落ちても犬は泳げるから上がって人に噛みつく。魯迅の時代の人たちはさう考へた。まだ狂犬病が流行し、しかも野犬が狂暴だった時代の話だ。
翻って現代に戻ると、国民の財産(国有地或いは試験で獣医学科に入ると云ふ秩序)を川に投げ捨て、お友達にそれを拾はせて、濡れ手に粟の商売をやらうとした(森友学園)或いはやりつつある(加計学園)。ここは水に落ちた犬(国民の財産)を叩く安倍政権を徹底的に叩くべきだ。

三月三日(土)
沖縄・北方相は問題が次々と出てくる。毎日新聞によると
福井照沖縄・北方担当相兼消費者行政担当相の後援団体元幹部が実現の見通しのない投資事業で出資金をだまし取ったとして、訴訟で賠償を命じられた問題を巡り、福井氏が事業の視察名目で2005年にタイなどを訪問した旅費について、福井氏の元政策秘書が法廷で「元幹部が負担した」と証言していたことが判明した。福井氏は国会で、旅費を誰が負担したか調査する考えを表明。「出資金が旅費に充てられたとすれば不適切」とも答弁しており、視察の経緯に関して野党が追及を強めるのは必至だ。

まだある。朝日新聞ディジタルによると
衆院TPP特別委理事だった2016年に「強行採決という形で(承認が)実現するよう頑張る」と発言して理事を辞任。党内には不安視する声もある。

自民党各派は、大いに不安視して批判したほうがよい。黙ってゐると水に落ちた犬(国民の財産)を叩く安倍政権と同じフロア、或いはその中二階だと国民に思はれてしまふ。
野党は悪くても沖縄・北方相の辞任、良ければ内閣支持率激減による退陣を勝ち取れる名場面だ。(完)

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