千六十三(その二) 西部ゼミナール(続、伊藤貫さんとの対談)
平成二十九丁酉年
十二月十六日(土)
本日の放送は、先週に引き続き伊藤貫さんとの対談だった。今回は伊藤さんの発言の95%に賛成、西部さんの発言には一つ大きく反対のところがあった。それは西部さんが
立憲民主党はこれまで日本をアメリカ風にしようとしてきた。アメリカからの独立をするわけがない。

と云ふ意味のことを話された。しかしこれは、民進党が分裂によって変化したし、今後も支持者の意思によって変化することを無視した意見だ。民進党は、大きく二つの勢力の野合だった。そして二大勢力の利益が反しない政策を無意識のうち繰り返すやうになり、それはアメリカ式に行ふことだった。
今回、大きく二つの勢力に分裂したことにより、それぞれの妥協点であるアメリカ風にする必要はなくなった。そして、ここからが重要だが小林よしのりさんや木村三浩さんが応援したことで、立憲民主党は今後これらの人たちの意見にも気を使ふやうになる。
日本の独立を考へるとき、小林さんと木村さんが最善の方法を選択したことは間違ひない。

十二月十六日(土)その二
今回は伊藤さん、西部さんから次のお話があった。私のメモ書きによると
アメリカは民主主義ではない。民主党、共和党のどちらが政権を取っても、財務長官はゴールドマン・サックスの会長だった人が就任したりする。
アメリカは所得額の上位0.1%が民主党、共和党の政治資金のほとんどを支出。政治だけではなくマスコミ、シンクタンクも支配。
イラクは化学兵器などを理由に戦争を始めたのに、終ってみたら無かった。しかしマスコミは批判しなかった。
アメリカは一応、議会の調査委員会があるからまだよいが、日本はアメリカのイラクの嘘に気付かないフリをした。自民党、外務省、自衛隊など全部がアメリカから独立したくない。
アメリカは10年間経済成長したのに、年収の上位10%は収入が増え、ボトム70%は増えない。経済成長分を損した。
そのやうな層が、民主党のサンダース、共和党のトランプに投票した。二人は同じことを主張した。
共和党の議員、エスタブリッシュメントは99%がトランプの足を引っ張ってきた。しかし党員の8割はトランプを支持。普通はトランプも嫌になって対立を止めるのに、トランプは止めない。
アメリカのマスコミはトランプ批判を続けてゐる。出演するインテリたちを見ると、偽善者の顔だ。

以上のお話があった。私はこれらに95%賛成だ。

5%反対の部分は、2人が軍事的に今、独立しようとしてゐることだ。私は軍事の従属は構はないが、文化の従属は絶対に反対の立場だ。勿論軍事で独立しなければ、真の独立ではない。軍事で独立しないから、文化でも従属の傾向が出て来る。
とは云へ、今独立を主張してはいけない。北朝鮮問題が解決した後に、少しづつ軍事でも独立すべきだ。アメリカ共和党員の8割もそれを支持するに違ひない。(完)

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