千三十六(その五十二) 1.あと2日「安倍さんは嘘つき」の連呼で逆転を、2.三本の矢の譬へ
平成二十九丁酉年
十月二十日(金)朝
あと二日「安倍さんは嘘つきだ」「嘘つき解散」「お友達優遇、森友学園、加計学園」を連呼すれば逆転できる。

ここから先は選挙後の話だが、万一議席数で逆転できなくても、得票率で希望の党、立憲民主党が与党を大きく上回れば、嘘つき解散の結果だと主張し、こんなもの受け入れられないと抗議してその後の国会運営を有利に進めることができる。もう一度解散を勝ち取ることも可能だ。
しかしこれは万一の場合だ。万の九千九百九十九を確信し逆転のため「安倍さんは嘘つきだ」「嘘つき解散」「お友達優遇、森友学園、加計学園」を連呼しよう。

十月二十日(金)夜
三本の矢の譬へがある。自民党の麻生派、額賀派、岸田派は三本の矢で、安倍を倒すべきだ。お友達濡れ手に粟商法を誤魔化すため、衆議院を解散した。そして議席を減らした。まづこれで、落選した仲間たちのことを思へば安倍を引き摺り下ろすこときは必須だ。ましてや与党で憲法を改正することは不可能になった。希望の党と維新の会は安倍政権での憲法改正は阻止すべきだ。

ここからは架空の「この国」と云ふ国の話だ。「紀乃国」なら判るが「この国」は変な名前だ。そんな国の架空首相Aが三本の矢に頼った。派閥の集まりで、派閥会長と、お友達の経営する学園から客員教授で給料をもらったなど怪しげな国会議員二人の合計三名に一本づつ矢を渡し「折ってみよ」と偉さうに言った。勿論全員が矢を折った。
次は三人に三本づつ渡し「折ってみよ」と再度偉さうに言った。二回目の発言なので派閥全員が、なぜあんなに偉さうに命令するのだと不快に思った。大変な事が起きたのはその直後だった。三人とも三本の矢が折れてしまった。つまり九本折れた。首相Aは、しまった損をした、一人だけにやらせればよかったと後悔したが後の祭りだった。これをきっかけに内閣が倒れ、お友達の事業も倒れた。

十月二十一日(土)朝
あと一日、今回の選挙は嘘つき解散、お友達ごまかし解散、どさくさまぎれに認可するための解散だと連呼しよう。必ずや逆転できる。選挙自体が欺瞞なのだから、政策論争に巻き込まれてはいけない。

十月二十一日(土)午前
外相の河野さんが談話問題で陳謝した。産経新聞によると
河野太郎外相は20日、“談話”について謝罪した。(中略)河野氏は、今年のノーベル平和賞の受賞が国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)に決まった6日、FBで「核軍縮不拡散への認識の広がりを喜ばしく思う」と祝意の談話を発信した。一方、外務省が同じ趣旨の外務報道官談話を発表したのは8日で、このことを批判的に取り上げる一部メディアもあった。
このため、河野氏は20日の記者会見で、外務報道官談話が2日遅れになった理由について「私がFBで先に談話を出してしまったので、事務方が取り扱いに困ったのだと思う。大臣声明という形で公式に出さないといけなかった。申し訳ありませんでした」と陳謝した。

ここで問題なのは、2日遅れになった理由は本当に談話を先に出したので事務方が取り扱ひに困ったためなのか。私が思ふに日米関係、日本政府の「核兵器廃絶国際キャンペーン」への賛成度が理由ではないのか。もし先に出したことが理由ではない場合は、外相辞任くらいしてもらはないと困る。
もし本当に事務方が取り扱ひに困ったためだとすると、河野さんは事務方から相談を受けたか。談話が原因で事務方が困ったとすると、相談を受けるのが当たり前だ。しかし河野さんは「困ったためだと思う」と発言したから相談は受けてゐない。だとすれば監督不行き届きで、外相辞任が当然だ。
なぜこんな議論になるかと云へば、安倍の「知ったのは一月二十日」と同じで下手な嘘を吐いたからだ。また、なぜこの問題で批判されるかと云へば、安倍内閣の閣僚だからだ。派閥会長の麻生さんと相談し、早く反安倍に転じたほうがいい。

十月二十三日(月)
選挙が終った。自民党の圧勝は予想どおりだった。与党で2/3を超えたのは予想外だった。台風の前日では浮動票が棄権する。僅かな差で結果が大きく動くのは小選挙区制の怖いところだ。選挙後にすべきは森友学園、加計学園の追及の再開だ。選挙で嘘を消滅させてはいけない。忖度を消滅させてはいけない。税金の不公平支出を認めてはいけない。(完)

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