千三十一(その四十八) 立候補者は国民に目標を語れ「安倍を交代させる」
平成二十九丁酉年
十月十五日(日)
立候補者は国民に目標を語るとよい。目標とは安倍を交代させることだ。ここでは岡田克也さんの講演を土台に、どうすれば更に国民の心を動かすようになるかを考へたい。朝日新聞デジタルの岡田克也元副総理(発言録)によるとまづ
「自民の議席50減れば大きな変化が起こる」岡田氏

と云ふ題が付く。今回は題がよかった。目標をきっちりと述べたからだ。本文は
最近のマスコミは自民党が議席をおおむね維持するんではないかということを伝えています。本当にそれでいいんでしょうか。自民党が議席を維持することになれば、今の安倍政治にお墨付きを与えたことになりますよ。今の安倍政治、問題だとお考えの人が多いはずです。

この部分は、このままでもちろん合格だ。現場で話す人と、あとから文章を読むのでは岡田八目、ではなかった岡目八目の違ひがある。しかし安倍を引き擦り降ろすために修正すると
最近マスコミのなかに自民党が議席をおおむね維持するのではないかと書くところがあります。しかしあの調査は選挙戦が始まってすぐのデータです。自民党は昔からある。腐って壊れてカビが吹くくらい古い。希望の党や立憲民主党はできたばかりだ。名前が判らないのは当然です。自民党に議席を維持させてはなりません。今の安倍政治、問題だとお考への人が多いはずです。

次の部分に移ると
自民党の今の議席から50ぐらい減れば大きな変化が起こります。この1週間で自民党の50議席を減らそうじゃありませんか。不公平な政治が今、横行している。安倍(晋三首相)さんは成長戦略が一番大事だと言ったけれど、その成長戦略の1丁目1番地が加計学園。自分の身内ばっかりじゃないですか。どうかこの安倍政治にしっかりブレーキをかける。そのためには自民党の議席を減らす。皆さんに真剣に考えていただきたい。

これも合格だ。ただし全員が50だと言質を与へるから数字は各自でばらばら、或いは数値を云はない。すると
安倍さんは憲法改正を言ってきた。だから与党が2/3を割ったら退陣するしかない。皆さん、この1週間で自民党の議席を減らさうじゃありませんか。不公平な政治が今、横行している。その1丁目1番地が加計学園。お友達ばっかりじゃないですか。一つは森友学園、別名をアベ友学園。安倍さんの奥さんは名誉校長にまでなった。それなのに都合が悪くなると切り捨てた。もう一つは加計学園。こちらは理事長が雲隠れして出て来ない。森友学園は最近のお友達なので切り捨てた。加計学園は昔からのお友達なので雲隠れさせた。外様大名は切り捨てて、譜代のお友達は雲隠れさせる。まるで徳川幕府ですよ。

第一次安倍内閣は「お友達内閣」と呼ばれ短命に終った。「お友達」と云ふ言葉には威力がある。どんどん使ったほうがいい。

十月十五日(日)その二
あと威力があるのは、前回紹介した安倍の「詐欺を働く人間」暴言を批判することだ。これだけでも備中大返しの効果がある。更に「お友達優遇」「嘘」「傲慢」の三点セット。これらは安倍内閣の支持率を30%台に下げた実績がある。
そもそも今回は解散自体が欺瞞だ。「お友達優遇」を誤魔化すための「嘘」から出た。あと、消費税教育増税。これだけ揃へば、負けるはずがない。

十月十六日(月)
麻生・明智光秀兼次期首相(公式には副総理兼財務相)が「希望の党は政権交代後に何をしたいかさっぱり分からない」(産経ニュースの表題)と言った。小泉進次郎・麻生の次の次あたりを狙って失敗するであらう男は「安倍政権倒した後どうするのか。目標間違っている」(これも産経ニュースの表題)と言った。これらの主張は変だ。今回の解散は安倍が森友・加計を誤魔化すために、小池新党のできる前に解散すれば勝てると始めたものだ。
だとすれば争点はお友達濡れ手に粟商法、お友達から教授職の給料、パーティー券分散購入、自民党支部学校法人敷地内だから、その後のことに触れないのは当然だ。しがらみのない政治。これが希望の党や立憲民進党の目指す政治だ。(完)

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