千二十一 1.ベランダ菜園、2.フランス料理、3.我が家のヘビ
平成二十九丁酉年
八月三十日(水)
我が家のベランダ菜園は、恐山から戻るとミニトマトが一変してゐた。元気が無くなり枯れる寸前なのだ。行く前に、ナスは水を十分に与へないと駄目なことを話したので、ナスは元気だ。ミニトマトは行く前に花が咲いたが、あっと云ふ間の変かだった。
ナスは充分水が必要だと伝へたがミニトマトは云はなかった。だから水が不足したのかと、帰宅の後はミニトマトにも十分水を与へたが回復はしなかった。ただし新しい元気な茎が延びて来た。

九月五日(火)
下の子が帰省したときは、昼ならレストラン、夜なら飲み屋に行くことが慣例になった。私は「行ったことが無いので今度、大坂伝統の味、串かつの田中で食べたいね」と希望を出しておいたのだが採用されず、昼にフランス料理のレストランに行った。上の子は旅行中なので三人で行った。
一時間半から二時間掛かると云はれ、事実二時間掛かった。一人3000円で飲み物は水が出ないから私は炭酸入りミネラルウォーターを注文した。ドイツに出張中はよくこれを飲んだ。今回出されたのはイタリア製だった。あれ、ここはイタリア料理かな、と最初は思ひながら食べた。
一つ一つの料理に説明があるが、判りにくい。予めメニューに書いておくとよい。あと店員も判らせようと云ふのではなく、儀式として説明してゐるみたいだ。サービス料、税別で、一人4000円強だった。一回は食べる価値がある。しかしもう一回行きたいとは思はない。二時間掛けて、少量づついろいろな種類を食べるのは退屈だ。

九月六日(水)
ナスは今でも花が少しだが咲く。ところが数日前から急に元気が無くなった。葉の色が黄色になったのだ。ここ数日急に寒くなった。10月の気温と云ふ日も一日あった。最初は肥料が不足したのかと思ったが、気温の変化が原因だらう。
一昨日、ナスを二つ収穫した。長さが10cm、幅が5cmほどだが苦い味だった。その前に収穫したものは長さ20cm、幅15cmのお化けのやうな形だった。農家のナスはなぜ形が美しいのか不思議だ。あと、我が家のナスは皮が硬い。こんなものを八百屋に並べたら苦情が来るだらう。どうすれば皮が柔らかくなるのかも不明だ。

九月十日(日)
昨日は最後のナスを収穫した。昼に野菜が不足するので、冷蔵庫の野菜室を見た。スーパーで購入したナスがあるが、大きい。昼に食べるにはこの1/4でよい。ふとベランダに5cm立方の不格好で小さいナスがあることを思ひ出した。収穫してすぐ食べた。例によって苦くて皮が厚かった。
今でもナスき花が咲く。本日は久しぶりにトマトも花が咲いた。ところが実がならない。気温が低いためか、日照時間が短くなったためか。

九月十三日(水)
d@Zti秋電話を掛けたところ、秋ナスと云ひ、これからも実がなるさうだ。と云ふことで再び実がなることを期待することにした。

九月十七日(日)
昨日は100円ショップで化成肥料を買った。速攻性を期待して、これを選んだ。そして家に帰るや追肥した。

九月十八日(月)
帰宅したときに誰もゐなくて、そしてヘビがフンをしたときは私が掃除をする。それほど回数は多くはなく、今年に入って五回程度だった。ところが偶然、二回連続で私が掃除した。しかも二回連続で水槽の中でフンをした。珍しいことだが、無い訳ではないさうだ。
そして先ほど三回目のフンをした。今回は水槽の外だった。前回から新聞を替へるときに、何枚か重ねた一番上の新聞紙に小さな山型を作ることにした。すると新聞の中に潜る。ヘビは寝てゐることが多いが、新聞の中のほうがゆっくり寝られるに違ひない。

九月二十六日(火)
いまでもナスは花が咲く。トマトも少し前まで花が咲いた。しかし実がならない。気温が下がったせいか、或いは日が短くなったせいか。これで我が家の日誌を一旦終了したい。(完)

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