壱千一(その十八) 1.安倍は自分が辞めるか松野を罷免しろ(松野は注意する対象が逆だ)、2.安倍は首相の器ではない
平成二十九丁酉年
七月九日(日)
時事通信によると
学校法人「加計学園」の獣医学部新設に関連する文書の取り扱いが不適切だったとして、松野博一文部科学相が文科省の戸谷一夫事務次官(60)、小松親次郎文科審議官(60)、常盤豊高等教育局長(58)の3人を口頭で厳重注意していたことが5日、分かった。
これは変な話だ。まづ国会答弁で安倍側は、首相が圧力を掛けたことはないと発言した。ところが文部科学省から文書が出て来た。これについて、怪文書だと強弁した。しかし追及は止まず調査の結果、文書はなかったと発表した。それでも追及は止まず再調査の結果、文書が出て来た。
松野が厳重注意するとすれば安倍や菅に対してだ。文部科学相が首相や官房長官に対して厳重注意してよいのかと疑問を持つ人もゐることだらう。閣議構成員として文部科学相が首相や官房長官に対して厳重注意する。何の問題もない。首相には閣僚の罷免権があるから普通はやらないだけだ。
戦前は首相に罷免権が無く、その弊害が目立った。その反省から戦後は罷免権がある。だからと言って閣僚は首相の下請けになってはいけない。松野は安倍や菅を批判しないばかりか、自分の部下三人を厳重注意した。典型的な弱い者いじめだ。
文科相は、個人メモは行政文書に該当せず、共有フォルダに保存すべきではないなどとして、4日に監督責任のある3人を注意したという。 
この件は既に、文書があったことが再調査の結果、明らかになってゐる。それなのに今頃になって、行政文書ではなく個人メモだと云ふ。ずいぶん下手な言ひ逃れだ。安倍はこんな男を文科相に留めてはいけない。すぐに罷免すべきだ。或いは、文科相が首相や官房長官を厳重注意する訳には行かないと忖度し、安倍自身を罷免してもよい。トカゲの尻尾切りは見飽きた。そろそろトカゲの頭切りをやるべきだ。

七月九日(日)その二
安倍は首相の器ではない。殿ご乱心事件でつくづく思った。東洋経済オンラインの「殿ご乱心!」安倍首相の言動に揺れる永田町から引用すると
獣医学部の全国展開はこれまでの政府方針を一変させるもので、「国家戦略特区には総理の意向など入る余地がない」との答弁とも矛盾する、「総理のご意向そのもの」(共産党)と受け取られかねない。自民改憲案の臨時国会提出方針も、自民党幹部は「事前に何も聞いていなかった」と当惑するばかりだ。こうした首相の言動に一部週刊誌は「体調不安説」を書き立てる一方、与党内では「追い詰められた殿の"ご乱心"では」(自民長老)との疑心暗鬼が広がっている。
そればかりか、首相失格の発言まで飛び出した。
関係者を驚かせた突然の「獣医学部全国展開」発言について、その後の民放の情報番組で「(首相は)『批判ばかりされて頭にきたから言った』と話している」との首相周辺による解説も紹介された。(中略)野党は「自民改憲案の前倒し提出も含め、"加計隠し"の意図は明白」(共産党)と批判を強めている。
獣医学部新設については「牛や豚の飼育数は年々減少し、犬や猫のペット数もピークを過ぎているので、今さら全国展開をしても獣医師は余剰となり、学部運営は成り立たない」(文科省幹部)というのが業界の常識。このため、首相発言は「"腹心の友"が運営する加計学園だけを優遇したとの批判をかわすための強弁」(同)と受け止められた。
頭に来て政策を決める人間は首相の器ではない。一刻も早く引きずりおろさないと、国が滅びる。(完)

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