21、地球のために(最後のアメリカ批判)


私のホームページは、タイ出張に始まった。 現地でEメールを使う必要があり、POP3サーバを無料で使えるサイトを探した。 一番適していたのは、ホームページを作らなければならないがGeocitiesであった。
鯛(ホームページ)で海老(メール)を釣ったようなものである。さっそくホームページを作りタイ国へ向った。
現地では、アメリカのハゲタカファンドによる被害で、あちこちに建設途中の高層ビルが放置されていた。日本企業が進出する予定だったのであろう、東急ストアやヤオハンと書かれた廃墟ビルもあった。ビルを見ているうちに、憤りを感じた。
アメリカを2回か3回批判して、また親米派に戻る筈だった。そこに現れたのが、小渕私的懇談会の「英語第2公用語」である。Geocitiesは、最低3ヶ月に1回のページ更新を義務付けているため、それまではメールアドレス維持のためにホームページを更新していたが、本気でアメリカを批判せざるをえなくなった。だから平成12年2月以前と以降では、私のホームページには大きな差がある。
それから3年が過ぎた。そろそろ元に回帰しようと思う。しかし地球の将来を思うと、親米、反米を問わず、最後に1つ指摘しておかなくてはならないことがある。

1 アメリカの特異性
世の中には、定常状態と過渡状態がある。普通の国は、定常状態の国である。長い歴史の中で、競争だけの社会、秩序のない社会、伝統を軽視する社会が、どのような結果を招くかを知り、社会保障や宗教、文化、習慣を重視し、普通の国は定常状態の国になった。カナダ、オーストラリア、ニュージーランドといった移民の国も、イギリスの伝統を引き継ぐことで、普通の国と同じ価値観を持ってきた。
アメリカだけが、移民による安い労働力と、先住民から奪った大自然を乱開発することで、未だに過渡状態にある。

2 有限の惑星
地球が無限に広いのなら、過渡状態の国の存在は可能である。しかし有限である以上、いつまでも過渡状態を続けると、地球は滅びる。アメリカは移民受入を減少させ、いつかは停止すべきである。

3 社会のない社会
クリスマスに全ての商店や交通機関が休むイギリスや、日曜は多くの店が閉店し人通りも少ない大陸諸国。一方、人種別、出身国別、セクト別の教会のアメリカ。アメリカは宗教意識の盛んな国だと言われるが、社会全体に宗教が根付いている欧州と、新興宗教的信仰が集まったアメリカでは、まったく文化が異なる。過渡状態の国アメリカは、社会のない社会である。日本は絶対に真似してはならない。

4 一万円札(あるいは100ドル札)を燃やす人たち
世界の最貧国が二酸化炭素削減はできないと主張するのであれば、世界中が納得する。世界で最も贅沢なアメリカが、京都議定書に加入しないというのでは、世界中が怒る。いくら寒くても、一万円札を燃やして暖を取るバカはいない。石油は、貴重な化学物質であり、二酸化炭素貯蔵庫でもある。アメリカは、100ドル札を燃やすような馬鹿な真似は止めるべきである。

5 イラク問題に思う
世界の秩序を保とうとするブッシュ大統領の志は尊い。一方で、イラクに武装解除はさせ、なおかつ戦争も避けようとする、フランスやドイツの努力も尊い。どちらか一方を選ばなければならないのなら、フランス、ドイツである。ノーベル平和賞に値する。
さて、伝統を愛するはずのイギリスが最近、変である。国民は戦争に反対しているのに、ブレアだけが突出している。伝統の国イギリスを「大ブリテンおよび北部アメリカ大陸連合共和国」にしてはならない。ブレアも、首相からブリテン担当相に格下げになろう。

6 アメリカかぶれは、日米友好の敵である
ソ連に対抗するためにアメリカに支援されたアフガン旧政権や、イランに対抗する目的でアメリカに支援されたフセイン政権が、その後どうなったかはアメリカが一番よく知っている。アメリカにすりよるのは、3流、4流の人たちである。日本も例外ではない。アメリカは早くそのことに気付き、アメリカにすり寄る連中は無視し、道徳的な方法で外国と友好を保つべきである。

7 新臓器かガン細胞か
地球を人体に擬えると、アメリカは新臓器かガン細胞のどちらかである。 カナダ、オーストラリア、ニュージーランドが普通の国として、世界から受け入れられている事実をアメリカは認めなくてはならない。世界はアメリカをガン細胞にしてはならない。

最初のページへ戻る 前へ 次へ