三千二百三十三(うた)ダイエーが465億円投じた「西日本一高いバブル施設」
丙午(西洋地球破壊人歴2026)年
六月十五日(月)
Presidentのホームページに
新幹線駅直結なのに、客も店も集まらず廃墟化…ダイエーが465億円投じた「西日本一高いバブル施設」の悲劇
が載った。Presidentはときどき、日本を破壊し、西洋化しようとする記事が載る。今回は、其のやうな事は無い。今回此の記事を紹介するのは、十日前の神戸大阪奈良滋賀旅行で最初に歩いたのが、新神戸で降りてすぐの、この建物だった。
山陽新幹線の新神戸駅に直結しているのに、(中略)バブル期にダイエーが465億円を投じた大型複合施設「新神戸オリエンタルシティ」の商業フロア(中略)はワンフロアが丸ごと空き区画となり、館内には白い壁に囲まれた通路が続く。なぜ駅直結の一等地が、廃墟モール化してしまったのか。ライターの坪川うたさんが現地からリポートする――。
前文が終はって、本文に入り
■低層階の商業施設は空き区画だらけ
神戸市営地下鉄西神・山手線と北神線のほか、山陽新幹線が通る(中略)にもかかわらず、(中略)ショッピングモールとしての賑わいが感じられない。
コトノハコ神戸は地下3階〜地上3階の商業施設(以下、OPA)で、西館と東館で構成されている。(中略)バブル真っ只中の1988年9月(中略)当時は所得や余暇の増大によって消費者(中略)が多様化し、それに対応する複合施設が誕生しはじめた頃。(中略)新神戸オリエンタルホテルと新神戸オリエンタル劇場が設けられた複合施設「新神戸オリエンタルシティ・C3」として華々しくオープンした。
ホテルは600の客室と24の宴会場、(中略)劇場には662のシートが設けられた。(中略)道路(トンネル)と地下鉄が通り、三角形かつ傾斜のある敷地に建てられたため構造が複雑であった。入口が多く、ブリッジやデッキでつながれた複雑な造りを逆手にとって、“迷宮”のような空間を売りにしていた。
一部24時間営業の店舗があるなど“眠らない”モールで、地下1階と地下2階にはディスコが入っていた。建物の外観も、高層ビルとして初めて頂部が三角屋根とされ(以下略)
■開業当初から問題を抱えていた
(前略)施設の開業により、(中略)1987年度の市営地下鉄新神戸駅の乗車人員は約235万人だったが、開業年の1988年度には約375万人にまで増加した。(神戸市『第66回 神戸市統計書 平成元年度版』)
当初の想定商圏よりも広い大阪圏からも集客。(中略)売上も開業初年度に目標の180億円を達成している。
(中略)1年後には問題が指摘されていた。OPAとホテルの客層の乖離である。ホテル利用者はファミリーと高齢者層が多かったが、OPA(中略)は20〜30代の女性であった。OPAでは(中略)売上好調だったものの、ホテルと劇場は不調。OPAの土産店も不振だった。
日本経済新聞では、「広い敷地にスポーツ・レジャー施設を備えるSCとは違うし、近くに繁華街、三宮がある。このためいくら変化に富むと言っても『一度あきられたら終わり』という宿命を持つ」と指摘されている。(日本経済新聞 1989年5月4日付)
新神戸駅を降りたのは、平日の午後。三階廊下を歩くに留まった。だから、寂れたとは気付かなかった。
1995年1月17日、阪神・淡路大震災が襲った。(中略)震災後、OPAは低迷していく。1995年10月には、ディスコに使われていたスペースにパチンコが出店した。(中略)テナントの撤退が相次ぎ、赤字に陥っていった。2002年2月期の売上高は約62億円で、震災前の約半分にまで落ち込んでいた。
(中略)客層の異なるホテル・劇場・モールを同居させた歪みが、1989年に日経が指摘した「一度あきられたら終わり」という予言通りに進行し、複数回にわたる運営主体の交代でも修復できないまま今日に至っている。
著者の方は、最初から最後まで、OPAとホテルの客層の乖離を掲げた。しかしこれは、原因の一つであり、すべてではない。新神戸駅前なので、高度利用が要求される。OPA、ホテル、劇場の客層が異なる事は、問題ない。中堅の駅前に、役所と民間数社が土地を提供し、商店、役所の窓口や図書館、賃貸事務所が同居する例は多い。
この場合、重要なのは、個々に黒字化、役所なら来所数、を達成することだ。そしてこの複合施設が不利なのは、背後が山だ。神戸は海岸に沿ひ移動が普通なのに対し、この施設は1Kmではあるが、縦方向の移動が必要だ。それに勝る集客力を、OPA、ホテル、劇場が持たないと、繁栄はできない。ホテルは宴会場を二十四持つが、客層が家族と高齢者層なのは、事業計画の失敗だ。
複合の施設に於いてそれぞれが黒字化するは必須にて 相乗効果は二の次となる
反歌
相乗をするは山なみハーブ園布引の滝展望台か(終)
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