千四百六十九(モリカケ疑獄百九十七の三) 長州三流四流政治屋の流れは断絶させよう
庚子(仏歴2563/64年、西暦2020、ヒジュラ歴1441/42年)
九月二十八日(月)
明治維新前後の長州では、一流志士の吉田松陰、久坂玄随、高杉晋作が亡くなったあと、二流志士の前原一誠なども亡くなり、そのあとは三流四流の政治屋が跋扈することになった(伊藤博文を二流に入れるか三流に入れるかは、微妙なところだ)。
そして、その流れは今まで続いた。山口県出身の首相が異常に多い。今こそこの流れを断絶させよう。
朝日新聞の電子版に
山口県、2千万円の最高級車購入 来県予定のない皇族用
と云ふ記事が載った。
山口県は7月下旬、皇族が来県した際に使う来賓用の専用車を買い替えた。トヨタの最高級車「センチュリー」で、購入価格は2千万円超。ただ、今のところ皇族の具体的な来県予定はない。宮内庁は都道府県に皇族が乗る車の用意を求めておらず、中国、四国、九州の各県では既存の公用車で対応する例も多い。
これは大変な無駄遣ひだ。
5リットルエンジンに20個のスピーカー、後部座席にはもみほぐし機能や11・6インチの画面を備え、移動中に映画や音楽を楽しめる。価格は旧型より700万円ほど上がった。
皇族もこんな車には、お乗りにならないほうがいい。移動中は景色を観たり、生活する人々の様子を見る貴重な機会だ。
県が直近の17~19年度の3年間にこの貴賓車を使ったのは計13日間(17年度3日間、18年度6日間、19年度4日間)。うち皇族が使ったのは18年10月の2日間だけだった。
九月二十九日(火)
米国及英国に対する宣戦の詔書は、各国務大臣が副書した。敗戦は海軍と陸軍の責任だが、詔書に陸海将兵への全力交戦の一文がある以上、副書した各大臣の敗戦責任は重大だ。天皇様に責任はなく、副書した各大臣に責任がある。これが立憲主義だ。
東京裁判で東條英機など七名が死刑になったから、多くの国民は敗戦責任を取ったやうに感じてしまったが、あれは米英などへの開戦責任を問ふたもので、敗戦責任ではない。
戦後の国民はマッカーサの洗脳を受けても、米英仏蘭がアジアアフリカのほとんどを植民地にしたことを知ってゐた。だから米英への開戦については罪悪感を持たなかった。一方で、ソ連の脅威は高まってゐた。
そんな複雑な状況だから、岸信介が首相になることもあった。今なら、宣戦の詔書に副書した男が首相になるなんて、考へられない。
それなのに岸信介家の養子が防衛大臣になった。祖父に敗戦責任があるからといって、孫には責任はない。しかし実兄の安倍が、尊敬する人物は岸信介だと云ふ。これで岸信介の敗戦責任が蘇った。実兄を批判しない限り、弟の岸は敗戦責任を引き継ぐ。
九月三十日(水)
鎌倉幕府は、執権職の次に連署と云ふ役職があった。公文書に執権と並んで署名した。安倍にも、連署を付ければよかった。この連署は公文書以外を見張る。さうすればモリカケ桜も起きなかった。
連署が忖度したら駄目だが。
十月一日(木)
モリカケ桜の安倍は最後まで駄目だった。辞任を発表する記者会見を思ひ出してほしい。本題に入る前に延々と演説を始めた。
猛暑が続く中、国民の皆様にはコロナウイルス対策、そして熱中症対策、ダブルの対策に万全を期していただいておりますこと、国や地方自治体から様々な要請に対して、自治体の様々な要請に対して御協力を頂いておりますことに心から感謝申し上げます。
コロナウイルス対策につきましては、今年の1月から正体不明の敵と悪戦苦闘する中、少しでも感染を抑え、極力重症化を防ぎ、そして国民の命を守るため、その時々の知見の中で最善の努力を重ねてきたつもりであります。それでも、残念ながら多くの方々が新型コロナウイルスにより命を落とされました。お亡くなりになられた方々の御冥福を心よりお祈り申し上げます。
今この瞬間も患者の治療に全力を尽くしてくださっている医療従事者の皆様にも、重ねて御礼申し上げます。
本日、夏から秋、そして冬の到来を見据えた今後のコロナ対策を決定いたしました。この半年で多くのことが分かってきました。3密を徹底的に回避するといった予防策により、社会経済活動との両立は十分に可能であります。
レムデシビルなど、症状に応じた治療法も進歩し、(以下略)
これで前置きの1/3だ。ここに紹介した量の二倍が、このあとも続く。そして辞任の発表だ。ずいぶん人を馬鹿にした話だ。発表は結論を最初に云ふ。こんなことは常識だ。
安倍にとっては国会答弁のやり方を踏襲しただけだ。野党の質問に答へず、関係のないことを延々としゃべった。
十月二日(金)
中曽根の葬儀に税金を投入するさうだが、とんでもない話だ。中曽根の大罪の一つは、プラザ合意だ。あれ以降、失はれた二十年と呼ばれ、その十年後は三十年と云はれた。
二番目の大罪は、国鉄分割民営のときに、よりによって革マル松崎と組んだことだ。しかも、あのとき既に総評は解散が決まってゐたのに、総評左派の弱体化を狙ったため、世の中は変な方向に進んだ。非正規雇用が増大し、独身者が激増した。日本の少子化は中曽根の責任だ。
こんな男に税金を使ふなんて、とんでもない話だ。中曽根が死んだのは昨年だ。これは安倍内閣の責任だ。
十月三日(土)
安倍が二十八日、政治資金パーティーに出席した。毎日新聞電子版によると
関係者によると新たな薬が奏功し体調は良好という。パーティーでは「体調のためとはいえ任期を1年残して退陣せざるを得なくなったことは申し訳ない」と陳謝した
新たな薬を、首相のときはなぜ服用しなかったのか。関係者の発言を聞いて、誰もが疑問に思ふ。つまり安倍は、首相のときも服用してゐた。支持率が急落したから、政権を投げ出したいだけだった。
別の見方もできる。首相最長記録を作りたいため、国民が新型コロナで大変なときに居座った。
どちらにしても安倍の「体調のためとはいえ(中略)退陣せざるを得なくなったことは申し訳ない」は正しくない。前者なら「仮病のためとは云へ(以下略)」、後者なら「最長記録のためとは云へ(以下略)」と云はなくてはいけなかった。
十月四日(日)
安倍は退陣の後も、モリカケ桜事件を原状回復する責任がある。森友事件では、自殺者を蘇らせることはできないから、内閣人事局の解体などをすべきだ。
安倍の派閥は人数が多い。関係良好な派閥も多い。首相を辞めても原状回復は出来る。
十月五日(月)
安倍が二度目に病院へ行ったあと、公明党委員長の山口さんは、元気になることを願ってゐると云った。
普通の政党ならこれでいい。しかし公明党は宗教団体と一体の政党だ。元気になることを朝晩の読経唱題で祈ってゐますと云ふべきだし、安倍に入会を勧めるべきだった。そもそも昭和四十五年に布教を停止してから、XX会はまったく別の団体になったが、戸田城聖さんはそのことを布教隊長Xさんに託してゐない。
と云ふやうな問題はあるものの、公明党が今後、モリカケ桜事件の原状回復に努めることを期待し、この問題は今後一切不問にしたい。安倍は呼び捨て、山口さんなどはさん付けにしたことにも表れてゐる。
着地点は、モリは内閣人事局の廃止、カケは四国特区だから免許は四国内有効、桜は徹底調査だ。(終)
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