千四百二十四 自宅と職場付近の話題(白味噌、コロナ騒動、筋肉の衰へ)
庚子(仏歴2563/64年、西暦2020、ヒジュラ歴1441/42年)
四月三日(金)
味噌を買ふやう云はれてゐたので、昨日会社からの帰りに味噌を買った。信州みそだが白味噌だった。伊那郡飯島町で製造された。
母に訊くと、時間を掛けると赤味噌、掛けないと白味噌になるさうだ。私は、材料が異なるのかと思った。白味噌は味が薄い。健康によい。
昔は、味噌と正月の餅はどこの家でも作ったため、市販はなかったさうだ。餅を搗(つ)くときに、杵を臼にぶつけることはときどき起きることで、その場合は木が飛び散ったところの餅を捨てればよいとのことだ。

四月四日(土)
インターネットで調べると、事情はもっと複雑だ。まづ、赤味噌と白味噌は大豆を茹でるのか蒸すのかの違ひによると云ふ記事があった。赤味噌は大豆に含まれるアミノ酸が糖分と反応することで茶褐色に変色するメイラード反応が起きる。
熟成期間が長い赤味噌は、熟成期間中に鮮度を落とさないよう塩分を濃くする。しかし江戸赤味噌と呼ばれる種類は、短期間に熟成を終へるので、その中では塩分濃度は低くなるとある。
次に、複雑な記事を見つけた。信州味噌は白味噌に近いものの、前者は大豆:米麹が1:1、塩分が12%に対して、白味噌は1:2、5%とある。味噌を白、淡色系、赤に分類し、信州味噌は淡色系ださうだ。確かに昨夕購入した味噌は白色ではない。

四月六日(月)
味噌の作り方を母に詳しく訊くと、大豆はゆでて、それを味噌だんごにする。時間を置けば赤くなる。それに麹を混ぜて醸造するさうだ。
夕食は、味噌汁を濃い目に作ってみた。それでも塩分は多くない。健康を考へた新製品かも知れない。信州味噌ならぬ州味噌である。あ、神州味噌と云ふ商品もあった。

四月九日(木)
昨日から、駅の売店が休業になった。本日夕方の帰宅は、電車が急に空いた。
一昨日は緊急宣言が夜に出されるのでまだ出てゐないし発効は翌日なのに、帰りにスーパーに寄ると、キャベツと納豆が無かった。昨日は納豆は復帰したので購入し、しかしキャベツは無いので代はりにレタスと小松菜を買った。キャベツとレタスは一人一つまでと値札の隅に書いてある。本日はキャベツも復帰したが、購入しなかった。我が家では、朝食を妻、夕食を私が調理する。私は昼食にも手作り野菜を持って行く。小松菜とレタスがあるので、週末まで十分だ。
駅までの往復や電車の窓から見える桜について、一昨日まではきれいに咲いてゐた。昨日見て盛りを過ぎたことを初めて感じた。今年初めてではなく、生涯で初めてだ。今までは電車が混むので観えても感じる余裕がなかった。今年はコロナ騒ぎで一時間早いし、街中も人通りが少し少ない。

四月十日(金)
2月17日から、二十五階まで往復する数が、週に五回より少なくなった。妻が云ふには、足の筋肉がかなり少なくなったさうだ。
今週は月曜から木曜まで中止で、本日だけ1往復した。1階のコーヒー店がコロナウィルス騒ぎで休業になった。

四月十一日(土)
二年前に実家へ引っ越したときに、使用中のごま油の中瓶が2つと、胡椒の小瓶が2つあった。四つとも賞味期限はその翌年の昨年切れた。それなのに今年になってもまだ減らない。下水に流すとBOD負荷(汚染の度合ひ)が増える。そこで会社に持って行って、昼食の野菜に掛け、すべて終了した。
新たにラー油が加はった。これも昨年賞味期限が切れた。多く掛けると辛いが、胡椒がなくなったので丁度よい味だ。タイ料理やミャンマー料理で、辛い味に慣れたのだらう。

四月十八日(土)
月曜に1階から25階を往復した。その翌日から在宅勤務になった。月曜に往復しておいてよかった、と云ふ単純な話ではない。自宅から駅と、駅から会社の、往復で合計6.4キロメートルを歩かなくなった。
火曜から木曜は、朝食後と在宅勤務が終了した午後5時45分から自転車に乗った。自転車は徒歩より燃費(?)がよいから、走行距離の割に運動量が少ない。あと、路地の自動車走行量が25年前と比べて激増した。散歩気分で走ることができない。不足分を腕立て伏せと指立て伏せで補ったが、焼け石に水だ。
そこで昨日は、ランニングに一部徒歩を混ぜて、昼休みに4キロメートル走った。夕方の在宅勤務終了後も2キロメートル走った。

四月十九日(日)
一ヶ月ほど前に、家族の誰かが食パンを1斤買ってきた。しかし我が家にはマーガリンがないので、私がスーパーでマーガリンを買ってきた。これで一件落着と思ったら、マーガリンは九割が余ったまま今に至る。そのためスーパーで、1斤半を買った。これは一枚一枚切ってないものでお買ひ得だ。
ところが包丁で切ると、うまく切れない。ぎざぎざになる上に、切ったパンの上部と下部で太さが二倍くらい異なる。インターネットで、包丁を温めるとパンの油分で切り易くなることを知った。早速実行したが、結果は同じだ。1斤半のパンは昨日の昼で終了した。
野菜を切ったときに、包丁自身の切れ味が悪いことに気付いた。本日磨ごうと思ったところ、母が磨いでくれた。できることは任せたほうがボケ防止になる。
マーガリンはあと八割余ってゐる。(終)

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