千三百六十九(モリカケ疑獄百八十七の六) 災害の視察をする政治屋にろくなのはゐない
己亥、西暦2019、ヒジュラ歴1440/41年、紀元2679年、仏歴2562/63年
十月十九日(土)
NHK NewsWebによると
台風19号による被害を把握するため、安倍総理大臣は、17日午前、広い範囲で河川が氾濫した福島県の被災地を訪れ、多くの工場が浸水した工業団地や避難所の小学校を視察し、被害の状況や具体的な要望を聞き取りました。

安倍がすべきは、各省、県庁、市町村との調整と優先順位、各省庁から抜けた分野の割り振りだ。それなのに安倍は、のこのこと被災地を訪れた。安倍が具体的な要望を聞いたとあるが、別の要望を持つ人もゐる。すべての要望を聞いた上で、各省庁県庁市町村役場の実行中計画中の業務と突き合はせて優先順位をつける必要がある。
しかし安倍がこれらをしたとは思へない。つまり安倍は、被災者に話し掛ける場面を映すだけを目的に訪問した。
また、自衛隊が17日開設する予定の入浴施設も視察しました。

これは防衛省の仕事だ。安倍は防衛省の業務を妨害した。防衛省は県庁、市町村の要望を訊いたから、県庁、市町村の業務も妨害した。安倍を公務執行妨害で逮捕するほうがよくないか。

十月二十一日(月)
各省はともかく、県庁と市町村は安倍とは無関係の組織だ。判りやすい例を挙げると、日産自動車かルノーのCEOがトヨタ自動車の工場を訪れたとする。多人数だし新聞でCEOを交代した記事の写真を見たからそのまま工場に入れた。本社どほしで話がついてゐると忖度してのことだ。帰ったあとで話がついてゐないことを知った。もしこんなことがあったら不法侵入だし業務妨害だ。
安倍訪問は、予め話をしたとしても、法的に受け入れるべきかどうかを知事レベル、市町村長レベルで検討した訳ではない。現場の忖度だ。

十月二十二日(火)
世の中には悪質な男がゐる。朝日新聞digitalによると
119番通報を受けて緊急走行していた救急車の前に2度立ちはだかり、救急活動を妨げたとして、愛知県警が、名古屋市天白区に住む翻訳業の男(48)を公務執行妨害の疑いで書類送検したことがわかった。男は容疑を認め、「(救急車に対して)積もり積もったものが噴出した」と話しているという。
(中略)救急車は「女性が意識を失っている」との通報を受けて出発した直後だった。ほかの車が道を譲るなか、男は車道に出て救急車を一時停止させた。さらに救急車を追いかけ、数十メートル先の横断歩道でも再び妨害したという。

安倍の視察はこれに匹敵する。安倍が来たので、救助活動、復旧作業が中断した。安倍が写真に写るため話し掛けた数人の要望を優先させるため、他の活動が後回しになった。
先日も書いたが、要望を聴くなら全員から聴き、すでに実行中の活動と突き合はせて優先順位をつけるべきだ。しかしそんなことをすれば、更に活動が遅れる。無能な男は官邸にゐるのが一番良い。

十月二十三日(水)
昨日は皇居で正殿の儀があったので、テレビで最初から最後まで観た。三権の長が皇族方の後方に並び、天皇様からお言葉があった。ここまでは厳かの中に明るく、極めてよい雰囲気だった。
安倍が寿詞(よごと)を述べるところで一変した。寿詞は国民の代表が述べるべきだ。安倍は三権の長のうちの一人で、前回述べたのだから今回は衆議院議長、参議院議長、最高裁長官の中から選べはよいではないか。或いは国民から選んでもよい。
行政府を除くほとんどの国民は、安倍の指揮下にはない。安倍を国民代表に選んだこともない。安倍は寿詞(よごと)を述べる前に、安倍の配下が前川さんの個人情報を流したり、学園の事務局長が嘘をついたことになってゐることについて、寝言(ねごと)の解消が先だ。

十月二十六日(土)
安倍が避難者のうち、二人か三人と話をする。写真を撮るにはそれで十分だ。そして要望を優先させる。その結果、地方自治体の作った作業計画が遅れる。ずいぶん不公平な話だ。
似た話をどこかで聞いたことがないか。さうだモリカケ疑惑だ。森友学園では、国有地を安価で売却した。加計学園では特区で獣医学部を作った。
今は大学も潰れる時代だ。そんなときに、人数制限機能を持つ獣医学部の新説を認めれば、潰れる心配がない。大学経営者にとっては濡れ手に粟だ。
お友だち依怙贔屓不公平を解決するには、特区で作ったのだから、獣医師免許は今治市内のみ有効にすべきだ。これは本当は今治市にとって、すごい利点だ。獣医師が今治市にだけ多ければ、日本で一番豊かな市にすることができる。畜産業、医療品、食料品の集積地になれるからだ。
今治市長が優秀な人ならこれを望むだらう。凡人なら望まない。さあ今治市長が優秀か凡人か、まもなく判る。(終)

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