松本及びその周辺の話題

松本駅と松本運転所
「川崎の路面電車と鉄道貨物」では、松本の留置線群は駅の構内で、検修庫付近のみが運転所とこれまで書いていたが(今は修正した)、これは間違いの可能性が高い。理由は北松本方の引き上げ線から次々と分岐する地点に「K点」などの標識といっしょに「一旦停止」と書かれているからである。駅と動力車区所との境界は一旦停止するためである。
しかし、運転所ができた当初からそうだったかは不明である。それは次の2つの理由による。 北松本駅
北松本駅は昭和57年までは一般駅であり、貨物線が2線くらいあった。松本運転所北松本支所という大糸線の電車を扱う元の電車区もあり、どちらも一つの引き上げ線に合流しその部分は駅構内だった(貨物線は駅なのだから当たり前だが)。
そのため支所の電車を別の線に移すには駅に出てから再び入区する必要があった。しかしどっちみち各線が集結する前に踏切があるため、駅の運転係(信号担当)と連携する必要があった。

東塩尻信号場
塩尻駅の1つ辰野寄りに東塩尻駅というスイッチバック式の臨時駅があった。停車する列車に一度乗ったことがある。プラットホームが一両分しかなかった。乗降客がいない駅なので、ホームが短いという社内放送さえなかった。みどり湖経由の短絡線ができたので廃止になった。短絡線のみどり湖の岡谷寄りに塩嶺トンネルがある。これができるときに塩嶺峠という言葉を鉄道ファンなどの鉄道雑誌で見たが、それ以前は塩尻峠という言い方が一般的で塩嶺峠という言い方は初めてだった。

羽尾信号場
二週間前に篠ノ井線に乗った。稲荷山駅を松本方面に向かうと桑ノ原信号場、姨捨駅、羽尾信号場と3つのスイッチバックがある。しかし羽尾信号場は信号機に白い×の板が付けられ線路は錆びていた。今年3月15日のダイヤ改正で使わなくなり、7月5日と6日に臨時の「スイッチバック街道惜別はねお号」が運転され廃止になった。二週間前に見たときも線路は濃くはない茶色で、少し前まで使っていたことを語っているようだった。

浅間線
松本市内から浅間温泉まで浅間線という路面電車が走っていたが昭和39年に廃止された。廃止後は専用軌道は未舗装のままバス専用道路として使われていた。土ぼこり対策に散水車で水を撒いていた。
路面電車が廃止された後は新浅間線というバスが20分間隔くらい(平成16年現在平日で49往復)で運転されていた。ところが平成20年7月16日にダイヤ改正があり、松本発は1日1便、浅間温泉発は1日2便に減便(というか実質廃止)された。新浅間線と始発と終点が同じバス路線の浅間線は路面電車廃止前からあった市内を経由するバス路線で、こちらは10分間隔(平日86往復)だったが、こちらも7月16日から1時間に1本となった。
松本から新浅間線と浅間線が交差する浅間橋で相手側に入り松本に戻る循環線を新設したためだが、真の原因は松本電鉄が今年春債務超過に陥ったためである。
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